Angel’s Knight
ACT7「聖杯の守護者」

 

 

エルミナド教会

 

その入り口に風濫・青葉・フィーリアにライダーとセイバーの姿が有った

「行きましょう。」

風濫の言葉に礼拝堂に入っていく一堂

礼拝堂の中に地下階段を見つけ下って行くと、地下空洞に出た

 

「…前回と一緒なのかしら?」

疑問に思いながらも歩みを進める風濫達

すると空洞に出る

奥には道が見えている

「こんな所に空洞。何も無いのならこのまま奥へ進むわよ。」

風濫がそう言った瞬間

前方のトンネルから人が出てくる

その姿を見て驚くセイバー

何故なら前方から出てきた人物は、黒き鎧を纏ったセイバー自身なのだから

「マスター風濫。これは一体?」

疑問に思うライダー

それに対し口を開く風濫

「考えられる理由は一つ。

何処かで起きた聖杯戦争の記憶を元に、アンリ・マユが黒きセイバーを創ったのかも

しれないわね。」

風濫の言葉に驚く青葉・ライダー・フィーリア

「驚く事?不可能を可能にする聖杯。汚染されていてもそれぐらいの事は出来るで

しょう。」

そう言うとセイバーを見る風濫

「それで、どうするの?セイバー。黒いセイバーは貴女が相手をするのかしら?」

風濫の問いに答えるセイバー

「勿論です。ですから風濫達は先へ進んでいて下さい。」

そう言うと二人のセイバーに右手にはそれぞれ金と黒の剣が握られていた

「死なないでね、セイバー。」

風濫の言葉に頷くセイバー

それを確認すると奥へと進んで行く風濫達

それを見送ると口を開くセイバー

「さぁ、行きましょうか?」

 

セイバーを残し奥へ進む風濫達

そのまま進むと空洞に出た

空洞に出ると男の声が聞こえた

「やっと来たか。俗物共が。」

その声を辿るとそこに居たのは…

「ギルガメッシュ!!!

その男性の姿を見てその名前を叫ぶ青葉

それを見て口を開くフィーリア

「風濫、行って。ここは私と青葉で引き受けるから。ねっ。」

「フィーリアさん。すみません。」

「良いのよ。隙を作るからその間に。」

フィーリアの言葉に頷く風濫

その直後女性の声が聞こえる

「待ちなさい!彼の相手は、私がします!」

その言葉と共に現れたのは、紫亜こと、アーチャーだった

「アーチャー!」

その姿を見てたまらず叫ぶ青葉

「ご心配をおかけして申し訳ございません。ですが、彼は私が倒しますので、マス

ター達は奥へ。」

「…解ったわ。後、お願いね。アーチャー。いえ、フィーナさん。」

そう言うと奥へと向かう青葉達

「逃すか!」

そう言うとゲートオブバビロンを展開するギルガメッシュ

その瞬間、全ての武器を一瞬で叩き落すアーチャー

「貴方の相手は、この私です。」

「俗物がぁ!」

 

通路

 

奥へと進む風濫・青葉・フィーリアにライダー

ふと口を開く風濫

「青葉、良かったの?アーチャーに任せて。」

「…大丈夫。私はアーチャーを信じているから。」

「…そう。」

そう言うと奥へと進む風濫達

 

一番最初の空洞

 

互いにヒット&アウェイを繰り返しながら剣閃を響かせる白と黒のセイバー

一旦距離を開ける2人のセイバー

(流石に自身を相手にするのは辛い。やるしかないか。)

そう言うとセイバーの剣から光と風が発せられる

それを見て黒いセイバーの剣からも黒い光と風が発せられる

双方確認すると同時に口を開く

約束された―エクス―

そう言うと同時に剣を右肩の上に掲げる

勝利の剣―カリバー―

そう言うと同時に振り下ろすと白と黒の光が衝突しあう

均衡する二つのエクスカリバー

だがじりじりとおされ始める白のセイバー

(くっ!やはりマスターからの魔力量の供給の差ですか。)

弱音を吐くセイバー

その直後聞きなれた男性の声がする

―大丈夫だ、セイバー

その声に何かに気付く

(今の声は、士郎?)

そう呟いた瞬間

織天覆う七つの円環―ロー・アイアス―

男性の声の魔術に遮られ相殺しあう二つのエクスカリバー

その直後再び構え直す黒のセイバー

(来る!けど魔力が…)

セイバーがそう弱音を吐いた瞬間

セイバーの目の前に金色の剣が現れる

それと手に取ると構えるセイバー

(行ける。これなら、彼女を、もう一人の私を、討てる!)

―約束された勝利の剣―エクスカリバー―

同時に宝具を放つ二人のセイバー

今度は相殺する事無く白のエクスカリバーが黒いエクスカリバー、それと黒いセイ

バーを飲み込む

光が止むと一言だけ口を開く黒いセイバー

ただ一言、―ありがとう―と

そう言うとその場から消滅する黒いセイバー

―行け、セイバー

「…はい、士郎。」

そう言うと奥へと向かい走るセイバー

 

2番目の空洞

 

ギルガメッシュのゲートオブバビロンの嵐を避けながらカラドボルグを放つアー

チャー

だがそのカラドボルグもゲートオブバビロンで相殺される

「そらそらそらそら!どうした?どうした?どうしたぁ!」

そう言いながらもゲートオブバビロンの射出を続けるギルガメッシュ

その無数の武器の雨を避け続けるが、躓いてしまうアーチャー

「貰ったぁぁぁ!!!

そう言うと4〜5つの武器がアーチャーに向かって飛んで来る

(やばい!)

アーチャーがそう思った瞬間

目の前に男性が現れその武器を弾く

「…貴方は、誰?」

 

一方その頃風濫達は一番奥の空洞に辿りついていた

 

空洞の一番奥には巨大な黒い柱が立っていた

それを見て口を開く風濫

「あれが、大聖杯。」

風濫の言葉に口を開くフィーリア

「えぇ、そうよ。そして、私自身が、大聖杯を守護する者。」

そう言うと前に歩み出て風濫達の方を向く

「さぁ、風濫。あれを壊したければ、本気で来なさい!」

フィーリアの言葉に少し考えると口を開く風濫

「…はい、解りました。本気で行かせて貰います!」

そう言うとアーリィを纏う風濫

それと同時に周囲に出現する無数の漆黒の鎧

「彼らは亡霊兵。青葉とライダーの相手は彼らに任せて貴女は私との戦いに専念して

もらうわよ、風濫。」

「…はい。」

 

続く

 

自身が大聖杯の守護者である事を告白し、

風濫と一対一で対峙するフィーリア

そしてギルガメッシュとの対決の中英霊フィーナの前に現れた男性

彼の正体は?

次回ACT8「アーチャー〜真なる無限の剣製〜」

 

 

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