Angel’s Knight
ACT6「器」

 

 

「我が名は紅。赤黒(せきこく)の紅。アインツベルンの娘を貰いに来た。」

突如現れた女性がそう言うと構えるセイバーとライダー

それを見て口を開く紅

「2対1ですか。少し分が悪いですね。ならば、来なさい!ヴェイン!」

紅がそう言うと黒き衣を纏った男性が現れた

「本気で来た方が良いわよ。彼、強いから。ヴェイン、目の前の2人を排除しなさ

い。」

「了解。」

紅の言葉に答えると一歩前へと出るヴェイン

「ライダー。」

セイバーの言葉に頷くライダー

それと同時にヴェインへと突っ込む2

「遅い。」

そう言い、セイバー達とすれ違うヴェイン

その直後床叩きつけられるセイバーとライダー

「だから言ったでしょう?本気で来なさいと。」

紅の言葉の後、立ち上がるセイバーとライダー

「以外と粘るのね。けど、死になさい。ヴェイン!!!

紅の言葉に詠唱を始めるヴェイン

その詠唱に驚くセイバー

「何?こんな詠唱、聞いた事が無い!」

「私もです。ですが、このままでは危険でしょう、セイバー。」

ライダーの言葉にヴェインに対し突っ込むセイバー

それを止める紅

「おとなしくしていなさい!」

そう言うとセイバーを剣毎弾く紅

それと同時に詠唱を完了させるヴェイン

「食らえ。黄金球!」

そう言うとセイバーとライダーに対し金色の球体が射出される

それを見て口を開くセイバー

「…このような物、切り伏せる!」

そう言うと金色の球体を切り裂くセイバー

だが球体は斬られる事無く、セイバーの両手の先に触れ、そこから金と化して行くセ

イバー

「なっ!」

その光景に驚くセイバー

「セイバー!」

たまらず声を出すライダー

それに対し口を開くヴェイン

「極大化。」

そう言うとライダーに向かっていた黄金球が巨大化し、一瞬でライダーを飲み込んだ

 

金色の球が消え、そこに残ったのは、驚きの表情をし、黄金と化したライダーの姿

だった

一方のセイバーも対魔力のスキルをも無効化し、両手が黄金と化し、

首から下も黄金と化していた

「何か言う事は、有るかしら?」

セイバーにそう尋ねる紅

「…無念。」

そう言うと完全に黄金と化したセイバー

それを確認し、セレナの方を向く紅

「さぁ、アインツベルンの娘よ。私と来なさい。」

紅の言葉に涙を流しながら首を横に振るセレナ

「そう、それならば仕方無いわね。」

「何が仕方無いのかな?」

ふと聞こえる男性の声

「誰?」

「可愛い可愛い後輩達を助ける為にやって来たとっても優しい黒騎士さんだ。」

そう言うと姿を現す男性

その姿を見て驚く紅

「カヤキス、様。」

「久し振りだな、紅。まさか魔に身を落としているとはな。」

そう言うと剣を抜くカヤキス

「だが、魔に身を落としたのなら、それなりの覚悟は出来ているだろうな?」

そう言うと紅に剣を向けるカヤキス

それに対し口を開く紅

「…カヤキス様。倒せるものなら、倒してみて下さい。ただし、このお二方は粉々で

すよ。」

そう言うと黄金像と化したセイバーとライダーに向け手をかざす紅

紅のその言葉に口を開くカヤキス

「良いな、その言葉。魔らしいよ。なぁ、聖。」

カヤキスのその言葉の直後何かの攻撃を受け吹っ飛ぶ紅

「キュアクリア。」

男性の言葉に黄金化が解けるセイバーとライダー

それを見て口を開くカヤキス

「アインツベルンの少女を間宮達の所に連れて行け!こいつらは俺達2人が倒す!」

「ですが!」

カヤキスの言葉に口を開くライダー

その直後に口を開くセイバー

「ライダー、行きましょう。彼らなら信用出来ます。」

「セイバー。…はい。」

そう言うとセレナを連れその場から去っていくセイバーとライダー

それを見て口を開く紅

「ヴェイン!追いなさい!」

紅の言葉にセイバー達を追おうとするヴェイン

その間に入り込む聖

「おっと、行かせはしないぜ。」

聖がヴェインを止めたのを見て口を開くカヤキス

「さぁ、殺しあおうか?紅!」

 

寄宿舎前

 

大量のゴーレムを片付け一息付く風濫・雪・青葉・フィーリアに楓とランサー

その中でフィーリアが口を開く

「風濫、これからどうするの?」

フィーリアの問いに対し口を開く風濫

「寄宿舎内が気になります。雪・青葉は水代と。フィーリアさんは私と共にそれぞれ

寄宿舎内を。」

風濫の言葉に頷くと同時に、中からセレナを連れ現れるセイバーとライダー

「セイバー・ライダー。それにセレナ迄。中はどうなっているの?」

問いただす風濫

「赤黒の紅と名乗る女性が現れました。今現在は黒騎士の男性が相手をしておりま

す。」

風濫の問いに答えるライダー

「それなら大丈夫ね。雪と楓はセレナをお願い。後は私とアンリマユに会いに行くわ

よ。」

風濫の言葉に頷く一同

 

職員棟談話室

 

室内を縦横無尽に動き回りながら剣を交わすカヤキスと紅

一瞬剣を交わした直後間を空けるカヤキスと紅

ふと口を開くカヤキス

「紅、そろそろ決着をつけようか?」

「はい。ですが私に闇の技は効きませんよ、カヤキス様。」

紅の言葉に口を開くカヤキス

「解っている。だから、この技で決着を付ける!」

そう良いながら左手に短剣を逆手に持ち、独特の構えを取るカヤキス

「行くぞ、紅。」

「…はい。」

そう言うと同時に駆け出す2人

そのまま剣を振るいすれ違うカヤキスと紅

「安らかに眠れ。紅。」

カヤキスがそう言い切ると床に倒れる紅

それと同時に消え去る紅とヴェイン

「カヤキス。」

「聖。…行こう、俺達にはやらなければいけない事が有るからな。」

カヤキスの言葉に頷く聖

 

続く

 

次回予告

エルミナド教会

破壊された筈の大聖杯が復活した土地

この土地で、第二次羽咲聖杯戦争はクライマックスへ向け加速する

次回ACT7「聖杯の守護者」

 

 

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