Angel’s Knight
ACT5「漆黒の器」

 

 

学生棟談話室

 

聖杯戦争に関して話をしていた楓・ランサー・フィーリア

その前に一人の女性が黒き衣を纏いて現れる

その女性の見て口を開くフィーリア

「…イリア?」

フィーリアのその言葉に口を開くイリアと呼ばれた女性

「…えぇ、そうよ。久し振りね、フィーリア。けど、今の私はアンリ・マユに呼ばれ

た闇の者。

貴女達を倒させて貰うわ。」

そう言うと同時にフィーリアに向かい突っ込むイリア

「くっ!」

そう言うと手に雷を溜めるイリアとフィーリア

「「雷撃掌!!!」」

同時にイカヅチの掌を合わすイリアとフィーリア

そのまま外へとイリアを追い出すフィーリア

そのままイリアを追うフィーリア

「ランサー、フィーリア先生に協力して!」

楓の言葉に頷くとフィーリアの後を追い外へ出るランサー

 

 

外へ飛ばされ体勢を整えるイリア

それを追ってくるフィーリア

「イリア―――!!!」

そう言うと剣を抜き黒い気の球体をイリアに向かい飛ばすフィーリア

その球体を受け止めるイリア

「フィーリア、今の私は闇の存在。闇の技が効くと思ってるの?」

「…まさか。」

そ言うと内心不安になるフィーリア

「それならば、イリアの得意な魔法戦を受けるわ。」

そう言うと剣を仕舞い、詠唱を始めるフィーリア

イリアもほぼ同時に詠唱を始める

「行くよ!」

フィーリアがそう言うと共に右手にイカヅチを纏わせる二人

「「トロン!!!」」

同時に同じ魔法を放つ二人

2人の中間で相殺されるトロン

ニヤリと笑うと詠唱を始める二人

「「放ち討て魔術の矢!!!」」

同じ詠唱にニヤリと笑う二人

「「貫く十二の魔術の矢(アクセント・フェーレント!!!)」」

同時に同じ魔術の矢を放ち、相殺する

「流石雷帝と呼ばれるだけあるわね。」

「黒薔薇の騎士と呼ばれる貴女もね。」

互いにそう言うと再びトロンを打ち合い相殺する

そのまま距離を開ける2人

「フィーリア先生!」

中から声を上げる楓

「落ち着きなさい!大丈夫だから。」

フィーリアの言葉に黙る楓

その直後

「フリージングランサー!!!」

その言葉と共に地面から氷の槍が飛び出して来た

それを避け氷の槍の上に立つイリア

「氷の槍、雪ね。」

イリアの言葉と同時に現れる雪

「お久し振りです。さて、イリアさん。貴女の目的は何ですか?それによっては貴女

を討ちに行きます。」

雪の言葉に口を開くイリア

「私の目的?マスターアンリ・マユの命により、マスター及びサーヴァントの殲滅。

またそれを邪魔する者の排除。」

そう言うと静かに魔力を開放するイリア

それを感じ口を開く雪

「成る程。解りました。なら私も全力でお相手します。フェンリル!!!」

雪がそう言うと雪の傍らに銀色の髪の小さい女性が現れる

「氷装!!!」

そう言うと同時に鎧を纏う雪

「氷装フェンリル。お相手致します。」

そう言うと同時に右手に剣を握ると、無数の氷の槍を飛ばす雪

それを避けると詠唱を始めるイリア

「イカヅチよ。我が敵を討つ剣と成れ!トロン!!!」

「フリージングシールド!!!」

イカヅチの剣に対し氷の盾を出し、防御する雪

氷の盾が割れると同時に雪の目前に迄迫っていたイリア

「なっ!」

その様子に驚く雪

その直後雪とイリアの間を銀色の光が通り抜ける

「誰?」

疑問の声を出すイリア

その声に対し女性の声が聞こえる

「銀装を纏いし者レイピアと。」

「漆黒の騎士シルヴィー。」

そう言うとレイピアは雪の所に、シルヴィーはフィーリアの所へと着く

「フィーリアさん、大丈夫でしたか?」

口を開くシルヴィー

「えぇ。大丈夫よ。それよりも今は彼女をどうするかよ。」

フィーリアの言葉にイリアを見るフィーリア・シルヴィー・雪・レイピア

「シルヴィー、いえ風濫。気を付けて、今のイリアに闇の技は効かないわ。」

「それならばする事は一つ。フィーリアさんと雪は私とイリアさんを撹乱。青葉は隙

を付いて一撃を。」

フィーリアの言葉に対し口を開く風濫

その風濫の言葉に頷く一同

頷くのを確認すると口を開く風濫

「それじゃ、行くよ!」

風濫がそう言った瞬間

隙間を抜け、一振りの剣がイリアの直ぐ横をすり抜ける

「カラドボルグ、アーチャー、無事だったの?」

剣を見て声を上げる青葉

「まぁ、なんとか。それよりも彼女の相手をするのは私です。

それこそが、英霊と成った私、フィーナの役目ですから。」

「解ったわ、アーチャー。風濫、外に居る方でもお相手しましょうか?」

青葉の言葉に頷くと外に出て行く一同

それを見送り、口を開くアーチャー

「お久し振りです。お母様。」

「フィーナ。貴女英霊になっていたのね。」

「えぇ。ですがこの私は可能性の中の一つに過ぎません。英霊にならない私も居ます

から。」

そう言うと両手にイカヅチを発生させるアーチャー

「では、行きます。」

 

寄宿舎前

 

寄宿舎の前に出てきた風濫・雪・青葉・フィーリアの4人

ちなみに秋華は楓の元に居る

「敵は、どこから来るの?」

ふと疑問を口にする雪

それと何かが飛んでくる

それを弾く風濫

風濫に弾かれた何かはそのまま地面に突き刺さる

「…剣?まさか!」

風濫がそう言うと同時に姿を見せるギルガメッシュ

「やっと見つけたぞ、俗物共が。」

そう言うと同時に背後に無数の武器が現れる

「行け、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」

そう言うと同時に無数の武器が射出される

その全てを難なく弾く風濫

「悪いけど、貴方の相手は私達ではなく、彼女よ。ねぇ、楓。」

風濫の言葉と同時にギルガメッシュの背後に秋華を伴い現れる楓

「水代、行けるわね?」

風濫の言葉に頷く楓

「SKA水代楓。」

「サーヴァントランサー。」

「「行きます!!!」

同時にそう言うとギルガメッシュに対し突っ込む秋華

「俗物がぁ!」

そう言うと同時にエアを振るうギルガメッシュ

エアとヴォルケスが競り合う

「始祖の騎士王!貴方は私が、討つ!!!」

「俗物如きが我に勝てるとでも思うのか?」

そう言うとヴォルケスごと秋華を弾く

弾くと同時に宝具を起動させるギルガメッシュ

―天地乖離す―エヌマ―

「ランサー、後ろに飛んで!!!」

楓の言葉に咄嗟に後ろに飛び退くランサー

―開闢の星―エリシュ―

「無に帰す楯(フォル・イージス)!!!」

そう言うと同時にランサーの目の前に穴が現れ、その穴にエアから放たれた突風が吸

い込まれる

その光景に対し、すぐさま背後に無数の武器を出現させるギルガメッシュ

「ランサー、気にせず突っ込んで!」

そう言うと同時に詠唱を始める楓

楓の言葉に対し、ギルガメッシュに対し突っ込むランサー

―王の財宝―ゲート・オブ・バビロン―

ランサーの突っ込みに対し無数の武器を射出するギルガメッシュ

それと同時に口を開く楓

「アースウォール!!!」」

その言葉と共に秋華とギルガメッシュの間に土の壁が現れる

その壁を難なく破壊するギルガメッシュ

だが、その前に秋華と楓の姿は無かった

「なっ!」

驚くギルガメッシュ

その直後真横からヴォルケスを振るう秋華

それを防御するギルガメッシュ

「甘い!この程度で我を倒そうなど!」

「解ってる。だって私は囮だもの。」

秋華がそう言った瞬間

ギルガメッシュを氷の矢が貫く

「なっ!」

「慢心と油断。それが貴方の敗因よ。」

楓がそう言うと消滅するギルガメッシュ

それを確認すると口を開く風濫

「お見事ね、水代。」

「間宮先生。」

楓の言葉に口を開く風濫

「始祖の王。始まりの騎士王を相手にして倒してしまうなんてね。」

「そんな、私はただ習った事をした迄です。」

楓の言葉に対し再度口を開く風濫

「習った事を実戦で活用出来るなんて、立派よ。それじゃついでに倒しちゃいましょ

うか?この大群を。」

風濫が言い終わると同時に現れる大量のゴーレム

「はい。」

 

寄宿舎職員棟

 

談話室

 

そこにはセイバー・ライダーにセレナの姿が有った

「…静かに、なりましたね。」

ふとライダーが口を開く

「けど、まだ何か嫌な予感がする。」

セイバーがそう言うと同時に一人の女性が部屋に入って来る

その女性は真紅をベースに漆黒が入った鎧を着ていた

「我が名は紅。赤黒(せきこく)の紅。アインツベルンの娘を貰いに来た。」

そう告げる、紅と名乗った女性

 

続く

 

次回予告

―――闇に堕ちし者

汝等が狙うわ聖杯の器に相応しい者

漆黒の衣が、アインツベルンの少女を襲う

次回ACT6「器」

 

 

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