Angel’s Knight
ACT1「始まりの春」

 

 

4月

 

羽咲市内

 

水月邸跡SKアカデミー

 

講堂

 

舞台の上に立ち、マイクに向かい、口を開く青葉

「初めまして。現レイピアの睦月青葉です。総勢50名の皆さんは次なるSKになる

為にここに集まりました

皆さんはこれから寄宿舎に寝食をし、色んな事について学ばれます。

友達を作るもよし。何か一つを極めるのも良し。それを決めるのは、貴女達です。

…話はこれぐらいにして講師を紹介致しましょう。」

そう言うと舞台に上ってくる風濫達

「先ず左手から間宮風濫・氷那雪・フィーリア・神月雫。そして私が睦月青葉です。

以上5名の講師でこれから1年、じっくり教えていきたいと思います。」

 

式典終了後

 

寄宿舎204号室

 

そこでは3人の女性が話をしていた

「私は水代楓。これでも18、よろしく。」

「白里八重よ。ヤエって呼んで。よろしく。」

「桜月灰音。ハイネで良いわ。よろしく。」

一通り自己紹介が済み、これからの事について話していた

最初に口を開いたのはヤエ

「そう言えば、二人はそれぞれどんな分野が得意で、属性は何なの?私は法術で風

だって。」

ヤエの言葉に関心する楓

「ハイネは?」

ハイネに話を振るヤエ

「えっ?私?私は一通りの魔術をマスターしたわ。属性は、解らないわ。」

一通りの魔術をマスターしたと言う事に感心する楓とヤエ

「それじゃあ楓は?」

「えっ?えっと私は、まだ解らない。」

楓の言葉に少しばかり呆れるヤエ

「あのね〜、ここに来るんだから一つぐらいはあるでしょう?得意な事が。」

ヤエの言葉に考え込む楓

「もう言い。何か出てきたら言って。それより明日はオリエンテーリング。楽しみ

〜。」

「気楽で良いわね、貴女は。」

楽しそうなヤエに釘を刺すハイネ

「今日は寝ましょう。明日は早い事ですし。」

そう言うと自分のベットへと入るハイネ

「うぅ。解りましたよ〜。」

渋々ヤエも自分のベットに入る

「おやすみ。」

そう言うと3人共眠りについた

 

翌日

 

講堂

 

舞台の上には風濫の姿が有った

 

「皆さんおはようございます。さて今日はオリエンテーリングです。

入ったばかりの貴女達には学校内を良く知って貰う為に校内探索をして貰います。」

風濫の言葉にざわつく講堂

「しかし!ただ探索して貰う訳では有りません。各場所に講師が居ますので、そこで

チェックを受けて下さい。

詳しい場所や、戻ってくる場所等は今配られている用紙に書いてあります。それでは

皆さん、ご健闘を。」

そう言うと舞台から降り、出口へと向かう風濫

「ライダー、後お願いね。」

そう言われ舞台に上がるライダー

「それでは説明します。寄宿舎の各部屋毎に別れスタートして貰います。スタートは

3分間隔。以上です。」

そう言い終わるとマイクを持ち出口に向かうライダー

出口近く迄来ると再び口を開くライダー

「それでは部屋番号201号室の方々、スタートして下さい。」

そう言われ、スタートして行く女性達

それを見て口を開くヤエ

「私達は9分後だね。頑張ろうね、楓・ハイネ。」

ヤエの言葉に頷く二人

順番が回り楓達の番となった

「それでは204号室の方々、スタートして下さい。」

そう言われ講堂を出て行く楓達

 

校舎内

 

1階講堂連絡通路

 

校舎内に入ると口を開くヤエ

「楓、最初は何処?」

「1階の107教室。」

「反対側じゃない!」

楓が言った場所に呆れるヤエ

「行きましょう。時間は無駄に出来ないから。」

「ハイネは冷静ね。」

そう言いながらも107教室へと向かう3人

 

107教室

 

ドアを開け中に入る3人

「部屋番号は?」

「204号室水代楓。」

「白里八重。」

「桜月灰音です。」

部屋番号と名前を聞きチェックをする雫

「はい、OK。この用紙を持って次の部屋へ行って下さい。」

そう言うと楓達に一枚の紙を渡す雫

「次の所へ行ったら担当教員に渡してね。それじゃ健闘を。」

雫の言葉を聞き終わると廊下に出る楓達

「楓、次は?」

ヤエが聞く

「え〜と、部室棟剣術部部室。」

楓の言葉に地図を確認する3人

「…遠くない?」

ヤエが最初に口を開く

「うん、遠いね。」

次いでヤエが口を開く

「行きましょう、時間が勿体ないわ。」

ハイネの言葉に頷く二人

 

その後校内を回り講堂に戻ってきた楓達

 

楓達を確認すると口を開くライダー

「部屋番号とお名前を。」

「204号室水代楓・白里八重・桜月灰音です。」

楓が代表して言う

「…はい、確認しました。以上で終了です。お疲れ様です。講堂の中でお待ち下さ

い。」

ライダーの言葉に溜息を吐き講堂の中に座る3人

しばしの沈黙の後口を開く楓

「…疲れたね。」

無言で頷く2人

「終わって、寄宿舎帰ったら、寝よう。」

「同意。」

「私も。」

楓の言葉に同意するヤエとハイネ

 

続く

 

次回予告

入学してから半年

秋も深まった羽咲市のSKアカデミー

そんな秋深まる10月に、事件は起きた

次回ACT2「SKA初事件」

 

 

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