Silver Fairy 〜クロスオーバーエディション〜
For 月姫×空の境界×アージュ
第9話「それぞれの思い〜二つのBlue Moon〜」

 

 

洋館の通路で向かい合うセフィリアと漆黒の鎧の女性

「・・・真意を、聞かせて貰いましょうか?・・・フェイト。いえ、クリス。

セフィリアの言葉に兜を外すフェイト

「・・・そんな事聞いて何になるのかしら?」

「銀十字使用権の剥奪とか?」

「・・・セフィリア、一つだけ言っておくわ。敵を騙すには先ず味方から。」

「クリス、それはどう言う事かしら?」

「自分で考えて。」

そう言うとセフィリアの横を通り過ぎる唯

「何処に行く気?」

「秘密。」

そう言うとそこから消える唯

「・・・クリス。」

 

一方フィーナ達はマリーを追って中庭に迄来ていた

「・・・見失いましたね。」

「そうでも無いみたいよ、ティル。」

ティルの言葉に口を返すフィーナ

フィーナの言葉の後メイド服の上から鎧を纏い剣を持ったマリーが出て来る

「本気で私達を倒すつもりね。」

「・・・フィーナさん。」

「涼宮さん、何?」

「私に、やらして下さい。」

茜の言葉に驚くティル

「・・・良いわよ。」

許可するフィーナ

「ありがとうございます。・・・レナス。」

茜がそう言うと姿を現すレナス

「私に、力を貸して。」

「はい。」

レナスがそう言うと一瞬の光の後、神装騎を纏う茜

「行きます。」

そう言うと剣を持ちマリーツィアに突っ込む茜

茜の攻撃を受け止めるマリー

「何故?どうして?こんな事をしてるんですか?水月先輩!」

叫ぶ茜

口を開こうとしないマリー

「何とか言ったらどうなんですか!」

「・・・ごめん、茜。」

そうとだけ言うと茜を弾く

それと同時に茜とすれ違うマリー

「・・・水の旋律。」

マリーがそう言うと倒れこむ茜

「茜!」

「涼宮さん!」

同時に叫ぶフィーナとティル

「・・・彼女は貰っていくわ。マスターへの捧げ物として。」

そう言って振り返るマリー

その瞬間

「親しき後輩を捧げ物にね〜。本当に心迄売ったのかしら?」

「フェルミナ。」

「・・・炎槍ヴォルケス。」

「私だけじゃないよ。フィーリア!」

フェルミナがそう言うとマリーに向かって突きを繰り出すフィーリア

それを避けるマリー

それと同時に茜の元へ冥夜と月詠が駈け寄る

「形成逆転ね。」

フェルミナの言葉に笑みを浮かべるマリー

「な、何がおかしい!」

「詰めが甘いです。」

そう言った直後水牢が茜を閉じ込める

「涼宮!」

叫ぶ冥夜

その言葉に全員冥夜の方を向く

それと同時に茜を閉じ込めた水牢がマリーの所迄移動する

「それでは、彼女は頂いていきます。」

そう言うと振り返り建物の中へ入っていくマリー

その直後マリーの身体を槍が貫く

「なっ?!」

「シルバードストライク。甘く見たのは、貴女よ。」

「・・・シルバーフェアリー。」

マリーがそう言うと槍を抜くフィーナ

それと同時に光に包まれながら倒れこむマリー

それと同時に水牢が放たれる

落下する茜をキャッチするフィーナ

「マリー!!!」

ふと声が聞こえる

そこに居たのはアメリアとセリユだった

「・・・良くもマリーを!」

そう言うと駆け出すアメリアとセリユ

その直後一筋の剣閃の後倒れこむアメリアとセリユ

「落ち着きなさい、アメリア。」

「・・・フェイト。」

「貴女達二人でこの人数を相手に勝てると思う?・・・勝てないでしょう。」

「ま、まぁそうだけど・・・。」

「下がっていなさい。私が片付けるから。」

そう言うと視線を移すフェイト

「フィーリアさん、フェルミナ。茜達を連れてこの場所から去って下さい。」

「フィーナ、いきなり何を?」

フェルミナの言葉を遮るフィーリア

「死なないでね、フィーナ。」

「…えぇ、必ず追い付くわ。」

フィーナの言葉の後そこから去っていくフィーリア達

「…さて、本気で行かせて貰いますよ。フェイト!」

そう言うと銀装を解くフィーナ

「シルメリア!」

そう言うと神装器を纏うフィーナ

「さぁ、行きますよ。」

そう言うと剣を抜きフェイトに突撃するフィーナ

それを受け止めるフェイト

「そのままでヴァルキリーに勝てると思ってるのか!フェイト!」

叫ぶフィーナ

その言葉の後フィーナを弾くフェイト

「確かにね。レナス、おいで。」

そう言うとフィーナから出現しフェイトの元へ寄るレナス

「レナス、妹と戦うのはどうかと思うけど、力を貸してね。」

「はい、マスター。」

レナスの言葉に黒装を解き、神装器を纏うフェイト

「行くよ、フィーナ。」

「えぇ、全力で来てください。私も本気で行きますからね、唯姉。」

そう言うと同時にその場から消える二人

「消えた!」

驚くアメリア

その直後洋館の屋根部分が少し吹き飛ぶ

「えっ?」

疑問に思うと同時にそこに姿を現すフィーナと唯

「一気に決めますよ。」

「えぇ。」

そう言うと剣を仕舞い槍を構える両者

それと同時に左手に気の塊を作る

「「…ニーベルンストライク!!!」」

同時に技を放つ二人

中央でぶつかり合い閃光が当たりを包む

その直後に空中で剣を交じり合うフィーナと唯

剣を弾くと地面に降りる二人

それと同時に神装器を解く唯

「…どう言う気ですか?」

「…行きなさい。」

「えっ?」

唯の言葉に疑問に思うフィーナとアメリア

「フェイト!どう言うつもり!」

「行きなさいフィーナ。早く!」

唯の言葉に館内へ去っていくフィーナ

「フェイト!」

そう言いながら立ち上がるアメリア

「…彼女を追いかけるのなら、私を倒してからにしなさい。」

そう言うと黒装を纏う唯

「来なさい。アメリア。」

 

館内

 

「フィーナ!」

「…御剣さん達は残ってて下さい。

行くのは、私とフィーリアさんと、フェルミナの3人で行きます。」

フィーナの言葉に頷く一同

「シルメリア、彼女達をお願いね。」

「はい、マスター。」

その返事を聞くと館内を奥へ進むフィーナ達3人

 

続く

 

次回予告

館内を奥へと進み遂に主と対面するフィーナ達

果たして主とは?

そして唯は?

次回第10話「永久に思う永遠」

 

 

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