まじかる☆ふらりん 〜運命の邂逅〜

Last ACT「始まりへと」

 

 

長野自動車道

 

みどり湖PA

 

ラジオのニュースを一人聞く仁科

「昨日起こりましたSKの反乱は即時全員死亡と言う結果で鎮圧されました。

尚政府では生き残りが居るかもしれないと言っており、

もし生き残りを見つけたのなら懸賞金を出すとも…。」

そこでラジオを切る仁科

「…辛いのか?」

「…鳳か。」

ふと仁科に声を掛ける幻

「…辛くないと言ったら嘘になるだろうな。それに、俺よりも彼女達の方が辛いだろ

う。」

そう言うと休憩所へ目線を移す仁科

「間宮達か。」

「そう言う事だ。」

そう言うと煙草に火をつける仁科

「それより、これから何処へ向かうつもりだ?」

「…軽井沢だ。そこにツテが有る。唯達の事を良く理解している人物が居るんでね。

「…そうか。ならば何処か途中のバス停で降ろしてくれないか?」

「…修行か?」

「まぁ、そんな所だ。」

「解った。」

そう言うと灰皿に煙草の灰を落とす仁科

「すみません、少しよろしいでしょうか?」

ふと複数の男性から声を掛けられる

「羽咲市警の仁科恵一警部でしょうか?」

「…だとしたらどうする?SKの協力者として捕まえるのか?県警が。」

「…いえ、私達は確かに県警の者ですが、それと同時にこう言う者でもあります。」

そう言うと何かを出す二人の県警察

それを見てニヤリと笑う仁科

「成る程。SKファンクラブサポートナイトの会員か。しかも比較的早い番号の、

か。」

「はい。これからどちらへ向かわれるのですか?」

「軽井沢だ。そこにツテが有る。」

「そうですか、では一旦佐久平のPAにお泊り下さい。

今軽井沢は警戒線を張っていますから。」

「解った。ありがとう。」

仁科がそう言うと風濫達が帰ってくる

「仁科さん、そろそろ行きますか?」

「あぁ、行こうか。」

「それでは我々はこれで失礼致します。」

そう言うと去っていく県警の2人

「…仁科さん、今の2人は?」

「…県警だが、俺達の協力者だ。」

仁科の言葉に疑問に思う風濫

「居るもんだな。警察の中にも唯達のファンが。…少し、羨ましい。」

「…仁科さん。」

「それじゃ、行くぞ。早く乗れ。」

「はい。」

風濫達が乗り込むとPAから出て行く仁科のランエボとセリス運転の羽純の34R

 

途中幻を降ろし更埴JCTから上信越自動車道に入り関越方面に向かい走る2台

 

佐久平PA

 

「しばらくここで止まる。休むのなら休め。」

そう言うと車を降りトイレへと去る仁科

車に残った風濫達はカーラジオを付けた

「…では先程よりお伝えしているSKの国家反逆に関するニュースです。

昨日国家に対し反逆行為を行ったSKは、警官隊によって鎮圧、

SKは全員死亡致しました。尚政府では生き残りは居るとみて…。」

そこでラジオを切る風濫

「…やっぱり、嘘じゃ無かったんだね。」

風濫が口を開く

「…えぇ、そうね。」

それに口を挟む雪

「…けど、これからどうするんだろう?仁科さんは軽井沢にツテが有るって言ってた

けど。」

心配する青葉

ふと遠くからサイレンの音が近づいてくる

トイレから戻って来た仁科もそれに気付く

「…何処かで目撃されたのか。」

そう呟くとあっと言う間に県警のパトカーに囲まれる風濫達

「探しましたよ。SKの生き残り。」

ふと聞こえる男性の声

それに口を挟む仁科

「おやおや、これは誰かと思えば長野県警本部長じゃありませんか。」

「…誰だ?貴様は。」

「元羽咲市警仁科恵一ですよ。覚えてないですか?」

仁科の言葉に考える本部長

「…羽咲市警の異端児か。お前もこんな所に居たとわな。一緒に捕まえてくれる。」

本部長の言葉に一斉に銃を構える警官隊

「…捕まえるとか言っておきながら銃かよ。」

「仁科さん、下がってて下さい。」

「下がってろって、おい!間宮!」

仁科の言葉を無視して一人前に出る風濫

「女か。まぁSKには女が多いと聞いているしな。おい、名前は何と言う。」

「…貴女なんかに教える名前は無いわ。」

「…威勢が良いな。だがそれは無謀とも呼べるぞ。」

警官隊の数人が風濫に寄り風濫に銃を向ける

「こんなか弱い奴を何故残したんだ?さっぱり理解出来ん。

まぁ最も理解したくは無いがな、反逆者共の事なんざ。」

「…言いたい事は、それだけかしら?」

「ん?それよりお前こそ良いのか?遺言を言わなくて。」

「…それは、貴方の方よ。」

そう言うと一瞬の内に銃を突きつけていた警官達を吹き飛ばす風濫

それと同時に黒神装を纏っていた

「ななな!」

あまりの事に驚きすら忘れ呆然とする本部長

「さぁ、受けなさい。神罰を!」

そう言うと槍を出し本部長目掛け突く!!!

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

槍は本部長の頬を掠め、地面に刺さっていた

「覚えておきなさい。私の名前はフィーリア。漆黒の戦女神フィーリアよ!」

「ひ、ひぃぃぃ!!!」

そう叫びながら撤退して良く長野県警本部長

それを確認すると槍を仕舞い黒神装を解く風濫

「…風濫。」

風濫に声を掛ける仁科

それに気付き振り返る風濫

「それじゃ、行きましょう。仁科さん。」

「…あ、あぁ。」

 

その後、軽井沢に着き、ツテを辿り、とあるペンションにお世話になる事になった風

濫達

そして、この地で新たな戦いの幕が、切って落とされる事を、彼女達はまだ知らない

 

 

終わり

 

 

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