まじかる☆ふらりん クロスオーバーズ

For 魔法少女リリカルなのはAs

後編

 

 

郊外の洋館

 

とある部屋

 

ラバーメイド服を纏い、漆黒のレイジングハートエクセリオンを持つなのは

その近くにはシルヴィーの姿が有った

「マスターなのは。どうでしたか?彼女は?」

「中々に良い素材ね。それと、フェイトの様子は?」

なのはの質問に口を開くシルヴィー

「はい。現在は安定しておりますが性格が戦闘向きなようです。」

「そう、ありがとう。以後別命ある迄この館の守りについていて頂戴。」

「了解しました。失礼します。」

そう言うと部屋を出て行くシルヴィー

 

八神邸

 

フィーナとルイが合流し、これからの事を話し合っていた

「ほな、メンバーはどうするん?」

はやてが質問を投げかける

「私が考えてるのは私・フィーナさんにシグナムさんで行こうかと思ってます。」

「青葉、彼女はどうするの?」

青葉の出したメンバーに口を挟むフィーナ

「私なりに遠近共に戦えるメンバーを選んだんですが…。」

「成程。ルイはここでお留守番って訳ね。」

フィーナの言葉に頷く青葉

「主はやて。」

「仕方あらへんやろ。シグナム、ちゃんと言う事聞くんやで。」

「…はい、主はやて。」

シグナムが頷くのを見て口を開く青葉

「それじゃ、行きますよ。」

青葉の言葉に頷くシグナムとフィーナ

 

2時間後

 

3人は洋館の前に居た

 

「陽が沈む。今夜中にケリをつけます。」

青葉の言葉に頷くと洋館の中へと入って行く一同

 

エントランスホール

 

ホールに入るとそこには金化したなのはとフェイトが飾られていた

「悪趣味ね。自らの金象を飾るなんて。」

フィーナが愚痴をこぼす

「悪趣味ではないですよ。その金象は彼女達の光の部分。」

突如聞こえた声の方を向く一同

そこに居たのは…

「シルヴィー。」

その名を口にする青葉

「やはり来たわね。けど、ここから先へは行かせないわよ。ねぇ、フェイト。」

シルヴィーの言葉に合わせ姿を現すフェイト

その姿は黒きラバーメイド服に身を包んでいた

「フェイト、彼女達は私達の邪魔をする者達よ。」

シルヴィーの言葉に口を開くフェイト

「了解。排除する。」

そう言うと漆黒のバルディッシュを構えるフェイト

「青葉、どうするの?」

青葉に尋ねるフィーナ

「どうも何もこの人数でも素直に通してくれなさそうですから、3人で行きます。」

「解ったわ。」

そう言いながら白と黒の双剣を構えるフィーナ

それを見て剣を抜くシグナム

青葉自身も銀装を纏う

「フェイト、銀装の彼女には気をつけなさい。」

「了解。」

シルヴィーの言葉に無表情で答えるフェイト

「シグナム、って言ったわね?」

ふと口を開くフィーナ

「えっ?はい、そうですが。何か?」

「戦闘中は呼び捨てにするわよ。私の事もそれで良いから。」

「了解しました。」

そう答えると剣を構えるシグナム

「先に行くわよ。」

そう言うとフェイトに突っ込むフィーナ

フィーナの斬撃を受け止めるフェイト

その直後フェイトの後に回り込む剣を振り上げるシグナム

それに気付きフィーナ毎剣を弾くとその場から移動しシグナムの斬撃を交わすフェイ

避けたフェイトに対し真っすぐに飛んで来る二振りの剣

バルディッシュで剣を弾くフェイト

間髪入れずに真横からシグナムの斬撃が入るがそれすらも受け止めるフェイト

「うわっ、反則。けど、その方がやりがいが有る。」

そう言うとまたも白と黒の剣を持つフィーナ

 

それを傍らで見守るシルヴィーと青葉

「良いの?手助けしなくて。」

「良いの。私は貴女としたいだけだから。ねぇ、シルヴィー。」

そう言い終わると同時に剣を振るう青葉

咄嗟に剣でガードするシルヴィー

「流石ね。」

そう言うと剣を引く青葉

「…自らけしかけといて引くつもり?」

「あっちの結果待ち。」

そう言うと視線をフィーナ達へと戻す青葉とシルヴィー

 

肩を並べフェイトを見据えるフィーナとシグナム

「もう、終わりなの?」

そう言ってバルディッシュを突き付けるフェイト

(…集中して練成に5秒。魔力集中に30秒。…シグナム、耐えられる?)

小声で問いかけるフィーナ

(それは打開策ですか?)

(一発逆転のね。)

フィーナの言葉を聞きフェイトを見据えるシグナム

(…期待しています。)

そう言うとフェイトに対し突っ込むシグナム

その斬撃をガードするフェイト

「お願いね。…さぁ、来い。」

そう呟くとフィーナの右手に銀十字の剣が握られる

「…魔力集中。浄化の光よ、我が剣に集まりたまえ。」

フィーナの言葉に銀色の光を発する剣

「収束率97…98…99…100。シグナム!!!

フィーナの言葉にバルディッシュ毎フェイトをフィーナの方向へはじくシグナム

「ちょっち位置修正、トロン!!!

トロンを受け弾かれた先には金化したフェイトの像が置いてあった

「浄化せよ!」

そう叫ぶと金象のフェイトと共に切り裂くフィーナ

「魔よ。深淵なる底へと帰れ。」

そう言い終わると同時に漆黒の衣のフェイトが消失し、

金化象のフェイトの金化が解け、その場に倒れ込む

「中々やるわね。けど、その剣士の主は、無事かしらね?」

シルヴィーの言葉に驚くシグナム

「けど、そう簡単に行かせはしないけどね。」

シルヴィーの言葉の直後床が開き落下して行くフィーナ・シグナム・フェイト

「追う追わないは自由よ、レイ。」

シルヴィーの言葉を聞くと床の穴に飛びこむ青葉

青葉が消えたのを確認して元に戻る床

それと同時に少女の声がする

「シルヴィー、お客様は?」

「地下へご案内致しました。マスターなのは。」

そう言うと一礼をするシルヴィー

「そう。なら行きましょう。」

「はい、マスターなのは。」

シルヴィーの言葉の後洋館から出て行くなのはとシルヴィー

 

洋館地下

 

地下に落とされたフィーナ・シグナム・フェイトと降りてきた青葉

「フィーナさん、大丈夫ですか?」

「青葉。何とかね。彼女はシグナムがカバーしてくれたし…、何か来てる。」

フィーナの言葉に反応するかの如く

漆黒の鎧を纏い剣を持つ女性型のマネキンが周囲を囲む

それを見て白と黒の双剣を持つフィーナと銀槍を持つ青葉

「シグナムは彼女を守ることを最優先で!行くよ、青葉。」

「はい。」

そう答えるとそれぞれ反対の方向へと突っ込んで行く

 

フィーナ達が落下してから5分

 

海鳴市上空

 

ふと停止し、滞空するなのは

「マスターなのは、どうなされました?」

疑問に思い口を開くシルヴィー

「ここから狙撃するわ。レイジングハート。」

Buster Mode

なのはの声に砲撃形態をとるレイジングハート・ダークネスエクセリオン

砲撃形態のRH・Dエクセリオンを構えると口を開くなのは

「カートリッジロード。ダークネスバスター。」

Darkness Buster

電子音声の後薬莢を3個程排するRH・Dエクセリオン

「行け。」

その声と共にRH・Dエクセリオンから魔力が発射される

 

八神家前

 

ふと何かを感じるはやて

「魔力。ザフィーラ!」

「駄目だ、間に合わない!」

ユーノがそう確信した直後

―織天覆う七つの円環―ロー・アイアス―

その声と共にダークネスバスターを防ぐ謎の人物

「位置特定前方6キロ!こちらに来ます!」

ダークネスバスターを防いだ女性が口を開く

「解ったわ。安心して、彼女は私達の仲間です。」

「ルイさん、来ます!!!

女性の言葉の直後

「駆け抜けろ!エスキス!!!

シルヴィーがそう叫んだ直後

エスキスを受け止める赤いゴスロリ服を着て、ハンマーを持った少女

「ヴィータ、そのまま抑えとき!」

「させない。」

はやての言葉の直後距離を詰めるなのは

その間に神剣E―フェルディアを持って割って入るルイ

「紫亜、そっちは任せたわよ!」

「はい!」

紫亜からの返事を聞くと再度口を開くルイ

「さぁ、貴女はもう少し私と遊んで貰うわよ。」

「あら、この私相手にどのくらい持つのかしら?」

なのはの言葉に杖を払い間を開けるとE―フェルディアを構え、口を開くルイ

「生憎ね。こちとら10分程時間が稼げれば良いのよ。

おいで、漆黒の砲撃女。遊んであげる。」

「フフッ、面白い!!!

 

同時刻上空

 

「どいて!」

紫亜の言葉に間を取るヴィータ

それと同時に干将・獏耶を用いてシルヴィーに斬りかかる紫亜

その斬撃をエスキスで受け止めるシルヴィー

「サーヴァント如きが邪魔をするなぁ!」

そう叫ぶと剣毎紫亜を弾き飛ばす

それと同時に突っ込むヴィータ

「邪魔。」

そう言うと同時にヴィータを斬り伏せるシルヴィー

「…来たれ漆黒の底から。我が声に応えてその姿、現さん。」

シルヴィーの言葉と同時に周囲に現れる大量の漆黒のハーピィ

「行きなさい。」

シルヴィーの言葉と同時に八神邸へと突っ込む大量のハーピィ

それと同時に後からハーピィの大群の中を一筋の光が駆け抜ける

一筋の光が駆け抜けると同時に消失するハーピィ達

それに気付き振り返ると同時に剣を振るシルヴィー

独特の金属音が鳴るとそこには銀装を纏った青葉の姿が有った

「意外に早いわね。あの人形達はどうしたのかしら?」

「館ごと浄化してきた。さぁ、貴女の相手は私だよ。シルヴィー!!!

 

八神邸前

 

若干残ったハーピィが降下してくる

「あかん、間に合わん!」

はやてがそう叫んだ直後

一筋の雷光が残ったハーピィを消失させる

「ルイさん、どいて!!!

女性の声になのはを弾くルイ

それに合わせイカヅチの剣をぶち込む女性

攻撃を受け吹き飛ぶなのは

「良いタイミングよ、フィーナ。」

「それはどうも。」

そう言いあうと吹き飛ばしたなのはを見据える二人

「高町なのは。これぐらいでへばったの?」

E―フェルディアを向けそう言い放つルイ

その直後無数の漆黒の球体が現れる

「行きなさい。」

なのはの声と共にルイ達に向かう球体

「ミラーシールド。」

ルイがそう言うと目の前で滞空する球体

「アライメントリバース。カウンター。」

次いでその言葉と言うと白く変わりなのはに襲いかかる

それを見て上空に逃げると再びRH・Dエクセリオンを構えるなのは

「遅い。」

その声に気づき上方からの攻撃を防ぐなのは

そこにはルイの姿が有った

「早い!」

「フィーナ!!!

ルイの言葉に地上で銀の光を纏ったイカヅチを右手に宿すフィーナ

「さて、終わりにするわよ。高町なのは!」

そう言うと剣を利用しなのはの後方に回り込むとそのまま膝蹴りを食らわす

膝蹴りで体勢を崩した所を地上のフィーナに向けて落とすルイ

それを見ていたフィーナが口を開く

「浄化せよ。ライトニングランサード!!!

叫ぶと同時になのはにイカヅチの槍をぶちこむフィーナ

それと同時に白き衣に変わりその場に横たわるなのは

 

上空

 

地上で浄化されるなのはを見て間を空け、剣を収めるシルヴィー

疑問に思い口を開く青葉

「どうしたのシルヴィー。もう終わり?」

「えぇ。ここでのすべき事は。次は羽咲で会いましょう。」

そう言うとそこから消えるシルヴィー

「次は羽咲って…。」

シルヴィーの言葉に疑問を浮かべる青葉

 

八神邸前

 

地上に降り、銀装を解く青葉

「ルイさん。すみません、シルヴィーには逃げられました。」

「そう。早い内に件の洋館を調査。場合によっては浄化。それで任務完了よ。」

ルイの言葉に頷く青葉・フィーナ・紫亜

「あ、あの。」

ふとはやてが口を開く

「何かしら?八神はやてさん。」

「なのは達は、どうなってるん?目を、覚ますんやろな?」

心配しているはやてに対し口を開くフィーナ

「大丈夫よ。2〜3日すれば目が覚めるわ。遅くても…7日以内ね。」

「…ありがとう。」

「どういたしました。」

 

翌日

 

洋館

 

そこには青葉・フィーナにシグナムの姿が有った

 

洋館内を歩き回る3人

ふと地下への階段を見つけ、地下へと降りて行く3人

 

地下

 

地下の大きな部屋に出るとそこには無数の機械が並んでいた

その機械を見て絶句するシグナム

「また性質の悪い物作ったわね。」

「同感です。フィーナさん。」

そう言いながらも歩く3人

ふと何かを見つけ足を止める青葉

「青葉、どうしたの?」

「今回の、元凶です。」

そう言うと同時に銀装を纏う青葉

「シグナム、下がってましょう。」

フィーナの言葉に下がるシグナム

フィーナも同様に下がる

それを確認して銀槍を構える青葉

青葉が構えると同時に銀色の光を発する銀槍

―我が名において、漆黒を浄化せん―

その小節を唱えると光が一層強くなる

「行きます。…シルバードストライク!!!

そう言うと同時に槍を突き出す

白銀の閃光に貫かれ消失する機械群

「任務完了。帰りましょうか。」

 

 

そこには青葉・フィーナ・ルイ・紫亜にシグナム・ユーノ・ヴィータの姿が有った

「すまない。本来なら主はやて達も来たかったのだが…。」

「良いのよ、気にしないでシグナム。」

シグナムの言葉に答えるフィーナ

「そのうちこっちに来てよ。中々に楽しいから。」

「解りました。主はやて達に伝えておきます。」

シグナムがそう言い終わると発車を知らせるベルが鳴り響く

「それじゃ。またね。」

そう言うと列車に乗り込むフィーナ達

ベルが鳴り終わりドアが閉まり、発車していく列車

それを見送ると口を開くシグナム

「…戻ろう、主はやての所に。」

 

柊町

 

なのは・フェイトが浄化された日

柊町に飛んで来たシルヴィー

「…ここは、柊町の駅前ね。」

そう呟くととある場所へ向かって歩きだすシルヴィー

 

白稜柊校門

 

日が暮れてから30分

校門前で立っているシルヴィーに対し女性の声が掛かる

「お久しぶりね。海鳴市は失敗に終わったのかしら?」

「…えぇ。」

女性の言葉にただ答えるシルヴィー

「それで、次は何処でやらかすのかしら?」

「SKの本拠地、羽咲市です。何か理由を付けて来て下さい。」

「…解ったわ。手筈は、任せて良いのかしら?」

「ご心配なく。」

シルヴィーの返答に機嫌を良くする女性

「楽しみに、してるわよ。」

そう言うと気配が消える

「さて、行きますか。」

 

NEXT ―黒き妖艶なる羽咲―

 

 

 

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