アテナ・ラジオステーション

 

 

「アテナ・ラジオステーション!」

 

リリィ「みなさんこんばんは、リリィ・クラウディです。」

カナ「みなさん、こんばんは、カナ・カーティアです。」

 

リリィ「ラジオの前のみなさん、お久しぶりです!

    こうしてまたみなさんにラジオをお届けできるとは!」

カナ「リリィさん、落ち着いてください・・

   ビックリしてしまいますよ、リスナーのみなさんも待ってるみんなも・・!」

リリィ「そうでした、そうでした!

    早速みなさんのところへ行きましょう!」

 

カナ「みなさーん、お待たせしましたー♪

   って、いろいろと騒ぎになってる・・・」

ジン「ちくしょー!

   今回は扱いがよくなかったじゃないかー!」

シン「何を言っているんだ!?

   今回もオレが主役なんだから、それぐらいの扱いの差は範囲内じゃないか!」

リリィ「うわぁ、シンくんとジンくんがケンカしてますよ・・

    何とかして止めないと・・・!」

カナ「あれ?

   他のみなさんもにぎやかどころか、とっても暗い感じ・・・」

キラ「また、いいところを見せられなかった・・・」

アスラン「今回もオレは振り回されてばかり・・・」

リリィ「ちょっとみなさん、落ち着いてください!

    キラさんたちも元気出してください!」

アルバ「落ち込みも不満も出るのもムリはない・・

    今回もシンに活躍をかっさらわれたのだから・・」

シン「だってまた最近になって扱いが悪くなってきたじゃないか。

   いろんなメディアのポスターやイラスト、メインがキラばっかになってるし。」

ルナマリア「確かにキラさんが多いわね・・

      しかもアスランかラクスと一緒でいるのが多いし・・」

シン「それにゲームだってキラのほうがいい思いをする内容に傾いてるし・・

   そのせいでオレたちはすっかり悪者扱い・・

   やる気さえなくなってくる・・・」

アスラン「しかし今回はお前が主役だったじゃないか。

     完全にライバル扱いされているオレのほうが・・」

シン「それでもオレより扱いよかったじゃないか、アスラン・・」

アルバ「まさに赤い悪魔だな。

    昔のゲームの敵キャラのようだ・・」

リリィ「そんなことを知っているなんて・・・」

カナ「でも影の主役というのもないわけじゃないよ。

   シンの場合は真の主役というか・・」

シン「うまいこと言っても乗せられないって。」

ジン「だけどやっぱり主役なんだからいい扱いはされるべきなんだ!

   それなのに、今回はシンが主役に・・!」

シン「いいじゃないか、最後まで主役を務めた経験あるんだから!

   オレは最後の最後で主役の座を引きずりおろされたんだから・・!」

ラクス「まるで、義手義足の黒い鎧みたいな人みたいですね。」

アスラン「どんな人を例に持ってくるんだ・・・!?

ルナマリア「彼にはよい心がある・・・

      よい心が・・・」

リリィ「ルナさん、しっかりしてください!

    別人にならないでください!」

ルナマリア「ご、ごめん、つい・・」

マリア「別人になるってことは、真ん丸メガネの科学者が、セクシーながらも冷酷非情な敵になるってことね・・」

リリィ「もう何も、失うものかと決めたのだ!」

カナ「もう、マリアさんもリリィさんも〜・・

   こうなったら私がしっかりしないと!

   みなさん、そこまで主役が大事というのでしたら、スポーツや格闘技みたいな気分での対決がいいんじゃないでしょうか?」

アスラン「格闘技みたいな・・

     イザークと同じ声のキャラとモビルスーツみたいになりそうだ・・」

シン「デスティニーもシャイニング何とかができるとか言われたし・・

   デスティニー、あそこまで非科学的じゃないって・・」

ジン「確かに科学的とは言えないが・・」

カナ「対決としてはある程度は善し悪しは出ないかも・・

   これならみんな、幸せゲットだね♪」

ジン「どっちも不満にならないということか・・・

   ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

アルバ「デュエルって・・」

アスラン「プロのデュエルというものを見せてやる!」

キラ「アスランまですっかりその気に・・・」

シン「そんな感じで、公平に過不足ない活躍の度合いになればいいってことか・・・」

リリィ「さて、こうしてみなさんが納得いく形になったところで・・」

シン「納得いく形なのか・・・?」

リリィ「ここ最近、TVアニメが放送終了後に映画化される流れが目立ってきていますね。

    私たちもその流れでこの作品に出てきたわけです。」

アスラン「映画化の流れ・・・」

キラ「でも僕たちの映画化、1回白紙になったんじゃ・・」

シン「だけど映画といえる話ができたじゃないか。

   もちろん主役はオレで。」

アルバ「えらくこだわるな、主役に・・」

ソワレ「主役になることの何が悪い・・

    主役になっていい思いしているお前たちに、オレの何が分かるってんだ!?

マリア「ソワレくんもえらくこだわっているわね・・

    あの忍者、それも抜け忍みたいに・・」

カナ「映画化、いい意味でも悪い意味でも話題になるよね?

   子供向けだと間違って怖い思いをした子供たちを出したあの魔法少女とか。」

アルバ「怪物を刀で斬る女子高生の話もあったな。」

ラクス「あ、あの、リリィさんの様子が・・・」

シン「す、すごい殺気・・・!」

キラ「まるで別人のようだ・・・!」

リリィ「ユウナーーー!!!

アルバ「いや、アイツがそこまで感情的に憎まれるほどのヤツではないだろう・・

    それだけの器やキャラでもないし・・」

ソワレ「声が同じということだ・・

    気にしてしまった時点で負けとなってしまう・・・」

カナ「さてさて、果たしてこれから私たちの活躍はどうなるのでしょうか?

   そしてその活躍はどのようなものになるのでしょうか?」

シン「もちろんオレが主役だな。

   オレがやらないと盛り上がらないからな。」

ジン「そうはいくか!

   今度はオレが主役でやるからな!」

ソワレ「いや、そろそろ僕が主役を務めることになるだろうな。」

アルバ「主役もいいが、その前に出番があるのか、疑問にならないのか?」

ジン「それを言うなー!」

シン「そうだ、その通りだ・・!

   オレの出番がなくなるじゃないか!」

リリィ「果たして誰が次の主役となるのか。

    そしてみなさんの出番は果たしてあるのでしょうか。」

ルナマリア「縁起でもないことをさらっと言って・・」

シン「そうだ、オレの出番はちゃんとある!

   そして次もオレが主役でいいよね!?

   答えは聞いてない!」

キラ「そうだ、もっとだ・・・!

   この主人公の栄光!

   もっと輝けー!」

アスラン「シンもキラもすっかり主人公に執着しているな・・・」

カナ「私もまた出番が来るように頑張らないと!」

ジン「今度は完全勝利をさせてもらうぞ!」

リリィ「アハハハ・・・

    それではここでみなさんとお別れです。

    ですが私たちは、みなさんにまたこうして声やトークをお届けできる日が来ると信じています。

    アテナ・ラジオステーション。

    お相手はリリィ・クラウディと。」

カナ「カナ・カーティアでした。」

 

リリィ+カナ「それではみなさん、またどこかで!」

シン「今度もオレが主役になるぞー!」

 

 

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