ザ・グレイトバトル外伝

無双戦隊フォースレンジャー

第9章

 

 

 新たなる形態、ニュースピリッツとなったスーパーフォースロボ。
 ドルズが雄叫びを上げて飛びかかって、パンチを繰り出した。しかしスーパーフォースロボにパンチが当たる直前に、ドルズが押し返された。
「すごいパワーだ・・まるで向こうが勝手にはじき飛ばされたみたいだ・・・!」
 蓮斗がニュースピリッツの力を実感して、戸惑いを感じていく。
 ドルズが再びスーパーフォースロボに向かっていく。スーパーフォースロボが背部から端末「フォースファンネル」を射出した。
 ドルズの周りに展開されたフォースファンネルがビームを発射する。ドルズがビームを当てられて、ダメージを増していく。
「スーパーフォースサーベル!」
 スーパーフォースロボがフォースサーベルを手にして、刀身に光を集めていく。フォースサーベルが強化して、「スーパーフォースサーベル」となった。
 スーパーフォースロボがスーパーフォースサーベルを振り上げたとき、刀身の光が大きくなった。ドルズが光を放出して、スーパーフォースロボに突っ込んだ。
「ニュースピリッツフォースブレイカー!」
 蓮斗たちが声を揃えて、スーパーフォースロボがスーパーフォースサーベルを力強く振り下ろした。ドルズがその一閃で真っ二つに両断された。
「私は全てを支配する・・やっとつかんだ天下なのに・・・!」
 ドルズが野心を抱いたまま、倒れて爆発した。
「やったー!今度こそやったよ!」
「今までで1番の力だったかもしれない・・・!」
 理穂が喜んで、悠馬が戸惑いをふくらませていく。
「オレたち5人や一輝たちだけじゃない・・世界や宇宙、他の世界のみんなの光も込められていた・・!」
 蓮斗が自分たちに託された光が多くの人々や生き物の光であることを実感していた。
「怒りに身を任せていたあのときのオレたちじゃ、絶対に使えなかった・・・」
 蓮斗は昔の自分たちのことを思い返していた。怒りと憎しみに囚われていたなら、光を、みんなの思いを受け取ることができなかった。彼らはそう思っていた。
「光はみんなと分かち合って、未来に伝わっていく。」
「オレたちの思いも、みんなに伝わって受け継がれていくんだ。」
 ケンゴと一輝が蓮斗たちに向けて思いを口にする。ハルキたちも彼らと同じ思いを抱いていた。
 そのとき、上空に次元のトンネルが現れて、一輝たちが振り向いた。
「我々は我々の使命に戻らなければ・・」
「この世界に現れたザンギャックやヤプールは倒れたが、悪や危機が完全に消えたわけではない。」
 セブンとエースが蓮斗たちに告げる。
「だけどオレたちもみんなも1人じゃない!」
「たとえ離れ離れになっても、僕たちはつながっているよ。」
 ゼロとジードも蓮斗たちに励ましを送る。
「オレたちには光がある。光は思いを通じて届けることができる。」
 ティガも告げて、蓮斗たちに向けて頷いた。
「オレたちみんな、この光を強くしていくために、お互いがんばりましょう!」
「本当の戦いは、オレたちの旅もここからだぜ!」
 ゼットとダイナも意気込みを見せて、激励を送った。
「みんなすげぇな・・オレたちもだけも、泣かせてくれるじゃねぇか・・!」
「おいおい、バイス・・泣くのは大げさだって・・」
 バイスが彼らの励ましを聞いて感動して、一輝が苦笑する。
「そうだぜ。おめぇらだって、これから厳しい戦いや、楽しい未来が待ってるんだろうが。」
“うん。世界は違っていても、またきっとこうして会えるときが来るかもしれないしね。”
 モモタロスもバイスに言って、良太郎も答えた。
「だけど、地球に来るのが悪いヤツばっかりじゃないってこと、忘れないでほしいッス!」
「優しい心を持った人なら、きっと話し合って分かり合えるよ。」
 ハルキとキオも自分たちの思いを口にする。
「それがオレたちの戦いだ・・」
 刹那が彼らの言葉を聞いて、小さく頷いた。
「僕たちは僕たちの世界へ帰る。みんなも、みんなの世界を守るために・・」
 ティガが投げかけた言葉に、蓮斗たちが頷いた。
「では行くぞ、みんな。」
「はい!」
 セブンが声を掛けて、ケンゴが答えた。彼らは光のトンネルを通って、それぞれの世界へ戻っていった。
(ありがとう、みんな・・オレたちはオレたちの世界を守っていく・・もちろん、みんなの思いも大事にしていく・・・)
 一輝たちを見送って、蓮斗が決意を強くしていた。

 他の地点で繰り広げられていたザンギャックの攻撃も、次々に撃退、鎮静化していった。最終的に地球を攻めたザンギャックの艦隊は全滅することになった。
 他のザンギャックの勢力が宇宙のどこかにいると、蓮斗たちは言われた。
「諦めずに地球を狙うつもりなのかもな、ザンギャックは。」
「他にも悪い宇宙人や怪人がいるかもしれませんね・・」
 新平がザンギャックに対して呟いて、モモも地球が狙われていることに不安を感じていく。
「でもあたしたちがこの世界を守っていけばいいんだよ!」
「うん。僕たちのいる世界は、僕たちが守っていかないといけない。」
 理穂が意気込みを見せて、悠馬が自分たちの使命を確かめる。
「オレたちだって1人じゃない!これからも力を合わせてやっていくぞ!」
 蓮斗が呼びかけて、悠馬たちが頷いた。
「みんな、その意気だ。この世界を守るのは、まずはこの世界に住む我々だ。」
 仙太郎も蓮斗たちに激励を送る。
「まずは君たちがその先頭に立つつもりで、地球防衛の任務に尽力してほしい。」
「はい!」
 仙太郎の言葉に答えて、蓮斗たちが作戦室を後にした。
「まずはパトロールだ。侵略者が近くにいる可能性が、まだあるからな。」
「治ったフォースマシンの試運転も兼ねてね♪」
「他のレンジャーフォースも生み出して使いこなさないといけないし。」
「私たちのやることは、たくさんありますね。」
 悠馬、理穂、新平、モモがこれからのことを言う。
「よし、みんな!フォースレンジャー、出撃だ!」
「OK!」
 蓮斗が掛け声を上げて、悠馬たちが答える。彼らはフォースマシンに乗って。パトロールに向かった。


長い歴史の中で生まれていくヒーローたち。
彼らは世界をも超えた結束で、世界や人々、平和を守っていく。

この歴史も物語も、まだまだ終わらない。

 

 

その他の小説に戻る

 

TOPに戻る

inserted by FC2 system