ギャバン×ウィザード×キョウリュウジャー
スーパーヒーロー英雄列伝
第8章
ヒルカメレオンの襲撃を晴人、攻介、RXがはねのけていく。追い込まれたヒルカメレオンに、攻介がダイスソードの切っ先を向ける。
「いい加減に諦めろ!こっちのパワーがすげぇってことなんだからよ!」
攻介が高らかに言い放つが、ヒルカメレオンは笑みを浮かべていた。
「これで勝ったつもりでいるとは。まだこちらには戦力があるというのに・・」
ヒルカメレオンが言いかけたときだった。晴人たちに向かって光の球が飛び込んできた。
「危ない!」
晴人たちがとっさに横に飛んで、光の弾をかわす。彼らに攻撃を仕掛けてきたのはアークオルフェノクだった。
「くっ!とんでもないヤツが出てきたか・・!」
アークオルフェノクの出現に晴人が焦りを覚える。
「来たか、貴様も・・ヤツらを始末するのだ!」
ヒルカメレオンが言いかけると、アークオルフェノクが晴人たちに向かって前進してきた。
「本腰を入れないといけなくなってきたな・・!」
“フレイム・ドラゴン・ボー・ボー・ボーボーボー!”
晴人がフレイムドラゴンになって、アークオルフェノクを迎え撃つ。
「リボルケイン!」
RXがベルト「サンライザー」から剣状スティック「リボルケイン」を引き抜いた。アークオルフェノクがまた光の球を放ち、晴人とRXがソードモードのウィザーソードガンとリボルケインで受け止める。
「ぐっ!・・とんでもないパワーになっている・・!」
うめく晴人がRXとともに光の球に吹き飛ばされてしまう。
「おい!」
攻介がアークオルフェノクに向かって突っ込むが、逆に反撃にあって突き飛ばされる。
「コイツはオルフェノクの王。王と呼ばれるだけの強さと能力を備えていて当然。」
ヒルカメレオンが晴人たちに向けて、高らかに言い放つ。晴人たちは一気に窮地に追い込まれていた。
ガラガランダの発揮するパワーに、光輝もヒロムたちも魁たちも追い込まれていた。体力を消耗していく光輝たちを、ガラガランダがあざ笑ってきた。
「諦めろ!もはや貴様らのやること全てがムダな抵抗なのだ!」
「ずいぶんと楽しんでいるようであーる。」
笑い声をあげているガラガランダに、姿を現したバッチードが声をかけてきた。
「わしにもとどめを残すのであーる。全てのワールドはわしのワールドとなるのであーる。」
「お前の世界になることは認めないが、とどめは貴様に譲ってやろう!」
高らかに言い放つバッチードとガラガランダ。
「これはまずい!ここはコイツを使うしか・・!」
ガラガランダとバッチードに立ち向かうため、光輝がメガブレイバーに近寄ろうとした。
「まずはわしからであーる!バッチードスパイラル!」
バッチードが光の歯車を光輝たち目がけて放ってきた。
「間に合わない!」
光の歯車の回避が間に合わないと思い、ヒロムも声を上げる。
「レッドビュート!」
そのとき、鞭が飛び込んできて光の歯車が爆発を引き起こした。この瞬間にガラガランダたちも光輝たちも驚きを覚える。
「諦めるな。世界や宇宙を守るという志は、戦隊だけのものでないことを、我々は知っている。」
光輝が声をかけられて振り返る。その先には赤、青、黄色、桃色、緑の5人の戦士がいた。
「あなたたちは、ゴレンジャー・・!」
魁が初代スーパー戦隊、ゴレンジャーの登場に声を上げる。
「スーパー戦隊、仮面ライダー、宇宙刑事。姿や立場が違えど、正義の心があることは同じだ。」
「アカレンジャー・・」
アカレンジャーの言葉に励まされて、光輝が頷いた。
「ありがとうございます、アカレンジャー、みなさん・・オレも諦めません!地球と宇宙、自由と平和を守るために!」
「オレたちも諦めませんよ!オレたちが受けてきた悲劇、未来を生きる人たちにも受けさせはしない!」
光輝とヒロムが感謝と決意を口にする。彼らがガラガランダとバッチードに振り返る。
「おのれ、ゴレンジャー!しかし誰が何人集まろうと、予の全ワールドの制圧に変わりはないのであーる!」
バッチードが言い放って、ガラガランダとともに光輝たちに迫ってきた。
イカデビルの繰り出す隕石攻撃に、ダイゴたちは窮地に追い込まれていた。
「魔空空間の影響で、こっちの世界でもパワーアップしている・・!」
「だけど、オレたちがこの世界を守るんだ!オレたちと恐竜たちのブレイブは、まだまだ燃え上がってるぜ!」
焦りを感じていくイアンと、諦めずに立ち上がるダイゴ。
「戦隊というものの中にも恐竜がいるとは、正直驚きました。」
そこへ1人の怪人が姿を現した。紫の体と恐竜のモチーフをした恐竜グリード、真木清人である。
「お前もよみがえった怪人の1人か!?」
「そういうことになりますね。どうやら私が結末を迎え、完成するのはまだ先のことだったようです。」
ダイゴが声をかけると、真木が淡々と答えていく。
「かつてこの地球に君臨していた恐竜も、絶滅という結末を迎えました。あなた方も葬られることで完成を果たすのです。」
「残念だが、オレたちの完成度はまだまだこんなもんじゃないぜ!」
真木の口にする言葉にダイゴが言い返す。
「確かに恐竜は滅びた。戦国の武士も親方様も、この現代にはおらん・・しかし皆の魂はこの世界の者たちに受け継がれているでござる!」
「僕たちはまだ終わってはいない!必ずお前たちを倒してみせる!」
「私たちにはまだまだ、明るい未来が続いていくんだからね!」
空蝉丸、ソウジ、アミィも言い放つ。未来は滅亡ではなく光あふれるものだと、彼らは強く信じていた。
「いいでしょう。でしたら私が、あなたたちの結末と完成を成し遂げさせてもらいます。」
真木が落ち着いた態度を変えずに、右手を掲げて紫の光の球を作り出して放つ。光の球の爆発で、ダイゴたちが吹き飛ばされる。
「これはものすごく邪悪だけど、恐竜のパワーでもある・・!」
「あぁ・・恐竜の怪人というだけあって、とんでもねぇパワーだ・・!」
ノブハルとダイゴが真木の力を痛感する。
「けど、恐竜の戦隊のオレたちにあって、アイツにはねぇものがある!」
「そうだ・・オレたちの心と魂にちゃんと宿っている・・・!」
ダイゴがイアンとともに言い放って、自分の親指で自分の胸を指し示した。
「オレたちには、ブレイブがある!」
「ブレイブ・・でしたらそのブレイブも、私が終わらせることにしましょう・・」
真木がダイゴに言葉を返して、右手で冷気を集中させた。
「さすがの恐竜も氷河期には敵わなかった、ということをあなたたちも分かるでしょう・・」
集中させた冷気をダイゴたちにぶつけようとした真木。
「電光ライダーキック!」
そのとき、真木の体にキックが叩き込まれた。その瞬間に光がきらめいて、真木が突き飛ばされて冷気を分散させてしまう。
「何者ですか・・・!?」
真木が声を上げて振り返る。ダイゴたちも同じほうに振り向く。
「仮面ライダー1号!」
「仮面ライダー2号!」
2人の仮面ライダー、1号と2号が高らかに名乗りを上げる。
「1号と2号・・それじゃ、アンタたちが最初の仮面ライダーか!?」
ダイゴが1号たちに駆け寄ってきて声をかけてきた。
「そういうことになるな、キョウリュウジャー。」
1号がダイゴと握手を交わした。
「君たちのいうブレイブの中には、世界と人々を守ろうとする正義の心もある。」
「仮面ライダーとスーパー戦隊の違いはあるが、その正義に違いはない。」
1号と2号の言葉に励まされて、ダイゴが笑みをこぼした。
「ありがとう、仮面ライダー!オレたち戦隊も負けてられないぜ!」
ダイゴが1号たちに感謝して、イアンたちに呼びかけた。
「やろうぜ、みんな!今こそ戦隊と仮面ライダー、それぞれの力を合わせるときだ!」
「私も協力させてください!」
そこへさらに1人の少女がダイゴたちのところへ駆けつけてきた。彼女の手にはガブリボルバーが握られていた。
「弥生!弥生も来てくれたのか!」
ダイゴが少女、弥生・ウルシェードに喜びの声をかける。
「遅くなって申し訳ありません!各戦隊の部署や基地のみなさんと協力して、魔空空間の対処を行っていました!」
「そうだったんだね♪やるね、弥生ちゃん♪」
弥生の説明を聞いて、アミィも喜びを見せる。
「それでは私も行きます!」
“ガブリンチョ!プレィーズオン!”
弥生が獣電池をガブリボルバーにセットする。
「キョウリュウチェンジ!ファイヤー!」
弥生がサンバを舞いながらガブリボルバーからキョウリュウスピリットを放って身にまとう。紫のスーツの戦士に彼女は変身した。
「海の勇者、キョウリュウバイオレット!」
弥生が名乗りを上げてポーズを決めた。
「荒・れ・ま・す・よ〜・・止めてごらんなさい!」
「貴様もキョウリュウジャーか。だが何をしようと、我々に勝つことはできん!」
言い放つ弥生をイカデビルがあざ笑ってくる。
「オレたちの力を見くびるな、ショッカー!仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事!スーパーヒーローがいる限り、お前たちの支配が実現することはない!」
「世界や宇宙で立派に生きてる仲間たちのために、オレたちはどこまでも戦ってやるぜ!」
1号とダイゴが決意を言い放つ。彼らは構えを取って、イカデビルと真木に立ち向かっていった。
ブラジラとメーズ、戦闘員たちの強襲に、撃たちは窮地に追い込まれていた。
「くっ!・・パワーも数もヤツらのほうが上か・・・!」
撃がブラジラたちのパワーと人数に焦りを感じていく。
「ムダな抵抗をやめるなら楽に地獄に葬ってやる。どちらを選ぶか、貴様らに選ばせてやる。」
「調子のいいことぬかしてんじゃねぇぜ!これからテメーらを叩きのめすとこなんだからな!」
メーズが投げかける言葉に良太郎が言い返す。しかしメーズもブラジラも彼らをあざ笑ってくる。
「ならば直接この手で葬らせてもらうぞ。まずは威勢のいいお前からだ。救星の人柱となるがいい、電王よ!」
ブラジラが言い放ち、背中から広げた翼に光を宿した。
「こんちくしょー!やれるもんならやってみやが・・!」
良太郎が迎え撃とうとしたとき、撃が彼の前に出てきた。ブラジラの光を、彼はレーザーブレードを構えて受け止める。
だがブラジラの光に押し切られて、撃が良太郎や巧たちと一緒に吹き飛ばされる。そのとき、撃はレーザーブレードを放してしまう。
「おいおいおいおい!マジでやべぇじゃんかよ!」
撃たちのピンチに直也が慌てふためく。その彼とクジラ怪人の前に、ブライトンが姿を現した。
「お前は、ブライトン!・・ここにまで来ていたなんて・・・!」
「時期にギャバンとライダーは葬り去られる。お前たちも後を追わせてやるぞ・・」
声を上げるクジラ怪人に言いかけて、ブライトンが剣を手にして切っ先を向ける。彼らのそばで倒れている撃に、メーズが迫ってきた。
「宇宙刑事、貴様は私がとどめを刺してやる。」
メーズが鞭を構えて、撃にとどめを刺そうとする。
「ここまでなのか・・・!?」
打開の糸口を見出せず、撃が諦めそうになった。その彼に向けて、メーズが鞭を振り下ろしてきた。
そのとき、メーズが横から突然突き飛ばされた。彼女と撃の前に1人の男が現れた。
「諦めるな!お前もオレも、地球や宇宙の平和を守らなくてはならないんだぞ!」
男から檄を飛ばされて、撃が気を引き締める。
「烈先輩・・・!」
撃が男、一条寺烈に声を上げる。烈は銀河連邦警察の新たなる隊長に任命された伝説の宇宙刑事であり、撃の先輩であり恩人である。
「先輩も来てたんですか・・!?」
「あぁ。今回の事件はかつてない混乱を招くものだ。オレたちも地球に降りることになった。」
「オレたち・・・!?」
烈の話を聞いて、撃が声を上げる。彼らの前にそれぞれ赤と青のメタリックなスーツを身にまとった2人の男たちが現れた。
日向快と烏丸舟。2人の宇宙刑事、シャリバンとシャイダーである。
「快、舟、お前たちも来てくれたのか・・・!」
撃が声を上げると、快と舟が頷いた。
「貴様らも宇宙刑事か・・・!」
「そうだ。そしてこのオレもな・・!」
声を上げるメーズに言いかけて、烈が構えを取った。
「蒸着!」
烈の掛け声で、ドルギランから光が照射された。彼もコンバットスーツを身に着け、ギャバンへの蒸着を行った。
烈のコンバットスーツは撃のそれとは色合いが異なる。撃の蒸着した姿は「typeG」と呼ばれている。
「電王、ファイズ、オレたちも戦いに加わるぞ。ともに平和を守るぞ。」
烈が良太郎と巧に声をかける。
「正義の味方っていうのはガラじゃないけどな・・」
「アイツらをブッ倒すことにはとことんやってやるぜ。」
巧も良太郎も言いかけて構える。烈、快、舟がレーザーブレードを手にして、撃も地面に刺さっているレーザーブレードを拾う。
「いいだろう。ここで宇宙刑事たちを全滅させるのも面白い。」
ブライトンが言いかけて、剣を手にして構える。
「全員まとめて、私が葬らせてもらう!」
リブラゾディアーツも杖を構えて言い放つ。彼の前に撃と烈が立ちはだかる。
「宇宙刑事だけではない!仮面ライダーとスーパー戦隊、多くのヒーローが地球や宇宙を守っているのだ!」
「お前たちの野望、オレたちが止めてやるぞ!」
烈と撃が言い放って立ち向かい、レーザーブレードをリブラゾディアーツに振りかざしてきた。リブラゾディアーツは杖で2つの光の刃を受け止める。
「オレたちも負けてられねぇ!行くぜ、行くぜ、行くぜ!」
良太郎も言い放って、デンガッシャーを構えて飛びかかる。巧たちも彼に続く形で走り出していった。
ヒルカメレオンとアークオルフェノクの攻撃に、晴人たちは窮地に追い込まれていた。
「まだ立ち上がってくるか。本当に往生際が悪いな、仮面ライダーは・・」
「悪いけど、往生際が悪くても、オレは諦めるわけにはいかない・・なぜなら、オレが最後の希望だから・・・!」
ため息をつくヒルカメレオンに、晴人が声と力を振り絞って言い返す。
「へぇ・・それじゃ、その希望っていうのを壊してみようかな・・」
そこへ別の声が飛び込んできた。晴人たちの前に北崎がフィロキセラワームと一緒に現れた。
「お前は・・・!」
RXが身構える中、北崎が笑みをこぼしてきた。
「みんなそろってるね・・僕がみんな倒しちゃうよ・・・」
言いかける北崎がドラゴンオルフェノクに変化した。彼は晴人たちに向かって飛びかかってきた。
晴人と攻介がウィザーソードガンとダイスソードを振りかざして迎え撃つが、北崎の振りかざす爪に切りつけられて突き飛ばされる。
「晴人くん、攻介くん!」
RXが声を上げて、2人を助けに行こうとする。が、彼の前にアークオルフェノクが立ちはだかる。
「ヘッヘッヘッヘ!今度こそおしまいだな、仮面ライダー!」
あざ笑ってくるヒルカメレオンが、晴人と攻介に近づいてくる。
「邪魔しないでよね・・みんな僕がやっつけるんだから・・」
「フン。勝手にしろ。後悔しないことだ・・」
北崎に言いかけられて、ヒルカメレオンは鼻で笑ってから彼に任せることにした。
「それじゃ、まずはお前から命をもらうことにしようか・・」
北崎が笑みをこぼしながら、爪の切っ先を晴人に向けてきた。
そのとき、北崎が横から切りつけられて突き飛ばされた。攻撃したのは晴人でも攻介でもなかった。
「こんなところで消えちまうのが、お前の言う最後の希望か?」
晴人に向けて声がかけられる。彼らの前に現れたのは、ブルバドスを構えたブーバだった。
「アンタ・・・!?」
「ブーバ、どういうつもりだ!?」
晴人が驚きを感じて、ヒルカメレオンがブーバに問い詰める。
「悪いが、コイツらやスーパー戦隊を倒すのはオレだ。それを邪魔するお前らの敵に回っただけのことだ。」
「ブーバ、貴様!」
ブーバの言葉にヒルカメレオンがいら立ちを見せる。
「それに、アイツらの仲を見ちまって、照れくさくなっちまった・・」
ブーバは言いかけて振り返った。その先で2人の怪人がフィロキセラワームを突き飛ばしていた。
それぞれ黒い体のライオン、緑色の体のカメレオンを思わせる姿の男と女だった。
「き、貴様ら!?」
「アンタたちは・・!?」
2人に対してヒルカメレオンが驚きを見せて、晴人が声を上げる。
「猛きこと獅子のごとく、強きことまた獅子のごとく。世界を制する者。黒獅子、リオ。」
「リオ様の愛のために生き、リオ様の愛のために戦うラブウォリアー。臨獣カメレオン拳使い、メレ。」
2人の怪人、リオとメレが名乗りを上げる。臨獣拳の戦士である彼らも、ネクロマンサーガルヴォルスの力で復活を果たしていた。
「リオ、メレ、貴様らも裏切るつもりか!?」
「裏切る?オレはオレのために戦ってきた。それは今も変わっていない。」
「私の全てはリオ様のために。たとえ誰かにあの世から呼び戻されたとしても、私の戦う理由は変わらない。」
怒鳴りかかるヒルカメレオンだが、リオとメレの意思は変わらない。
「いいよ、別に・・みんな僕が倒すから・・」
「オレに牙を向くなら、この臨獣ライオン拳で葬るのみ。」
立ちはだかる北崎とフィロキセラワームに、リオとメレが構える。ブーバもヒルカメレオンにブルバドスの切っ先を向けた。
「どうやらまだ、希望は消えていないようだ・・」
「むしろ増えたとこってか・・ってみなまで言わすな・・」
晴人と攻介が言葉を交わして、RXとともにアークオルフェノクに目を向けた。
次々に駆けつけてきた仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事、さらに復活を遂げた戦士たちの参戦で、怪人たちは優勢に立てなくなっていた。それを見ていたネクロマンサーガルヴォルスが動き出す。
「手こずっているようだな・・だが私の力が消えることはない・・」
ネクロマンサーガルヴォルスが笑みをこぼして、構えた死神の鎌にエネルギーを集中させる。
「私がよみがえらせた怪人たちも同じ・・ライダーも戦隊も、宇宙刑事も止めることはできない・・・!」
ネクロマンサーガルヴォルスが鎌を構えて、エネルギーを電撃のようにして放出する。その光が晴人たちのいる場所に向けて落ちてきて、爆発を引き起こしていく。
「貴様、我々まで巻き添えにするつもりか!?」
「死んでもまた呼び戻してやる。私の力はそれだけ高まっている。そして魔空空間は、地球だけでなく、宇宙全体に広がろうとしている・・」
狼男が訴えるが、ネクロマンサーガルヴォルスは笑い声を上げるばかりだった。
「おい、お前!仲間を何だと思っているんだ!?」
「お前たちを野放しにしたら、世界も宇宙も絶望しか残らなくなってしまう・・!」
「お前だけは、絶対にオレたちが止める!」
ダイゴ、晴人、撃がネクロマンサーガルヴォルスに言い放つ。しかしネクロマンサーガルヴォルスはさらにあざ笑う。
「止められはしない!お前たちは私のもたらす力で、破滅の末路を迎えるのだ!」
「そんなことにはならない!」
再びネクロマンサーガルヴォルスに向けて言葉が飛び込んできた。次に目の当たりにした光景に、狼男たちは言葉が出なくなった。
晴人たちのいる場所に現れたのは、地球や宇宙を守り続けてきた歴代の仮面ライダーとスーパー戦隊だった。
「みんな、来てくれたのか・・!」
「待っていたぞ、みんな・・必ず来ると信じていた・・!」
1号とアカレンジャーが確信を込めて頷いた。
「彼らが、歴代の仮面ライダーたち・・・!」
「すっげー!戦隊って、こーんなにいたのかー!これは感動の一言だぜー!」
晴人が歴代の仮面ライダーたちに驚きを見せて、ダイゴが歴代のスーパー戦隊に興奮と感動を感じていた。
邪悪な脅威から地球や宇宙、人々の自由と平和を守るため、それぞれの夢や正義、信念のために戦ってきた仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事。ここに今、歴代のスーパーヒーローが集結を果たした。
「本当に全員、我々の前に姿を現してくるとは・・」
ネクロマンサーガルヴォルスがスーパーヒーローたちを見て呟いていく。
「この世に悪がある限り、仮面ライダーは不滅だ!」
「スーパー戦隊がいる限り、お前たちの思い通りにはならない!」
1号とアカレンジャーがネクロマンサーガルヴォルスたちに言い放つ。晴人たちがネクロマンサーガルヴォルスたちの前に立ち並んだ。
「お前ら、聞いて驚け!」
ダイゴがネクロマンサーガルヴォルスたちに向かって言い放った。
「5人そろって!」「ゴレンジャー!」
「Xライダー!」
「我ら、ジャッカー電撃隊!」
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!悪を倒せとオレを呼ぶ!オレは正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!」
「バトルフィーバー!」
「宇宙刑事、ギャバン!」
「見よ、電子戦隊!」「デンジマン!」
「仮面ライダースーパー1!」
「輝け、太陽戦隊!」「サンバルカン!」
「宇宙刑事、シャリバン!」
「戦え、大戦隊!」「ゴーグルファイブ!」
「ゼクロス!」
「爆発!科学戦隊!」「ダイナマン!」
「宇宙刑事、シャイダー!」
「超電子!」「バイオマン!」
「仮面ライダー、BLACK!」
「電撃戦隊!」「チェンジマン!」
「オレは太陽の子!仮面ライダー、BLACK!RX!」
「超新星!」「フラッシュマン!」
「仮面ライダーJ!」
「光戦隊!」「マスクマン!」
「オレは天の道を行き、総てを司る男・・」
「超獣戦隊!」「ライブマン!」
「オレ、参上!」
「高速戦隊!」「ターボレンジャー!」
「最初に言っておく!オレはかーなーり、強い!」
「地球戦隊!」「ファイブマン!」
「キバっていくぜ!」
「鳥人戦隊!」「ジェットマン!」
「その命、神に返しなさい。」
「恐竜戦隊!」「ジュウレンジャー!」
「さぁ、お前の罪を数えろ!」
「天に輝く五つ星!」「五星戦隊ダイレンジャー!」
「振り切るぜ!」
「人に隠れて悪を斬る!」「忍者戦隊カクレンジャー、見参!」
「宇宙キター!」
「超力戦隊!」「オーレンジャー!」
「お前の運命は、オレが決める。」
「戦う交通安全!」「激走戦隊カーーレンジャー!」
「さぁ、ランチタイムだ!」
「電磁戦隊!」「メガレンジャー!」
「仮面ライダーオメガ!」
仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事が次々と名乗りを上げていたときだった。
「銀河戦隊ギンガマン!」
次に現れたのは、それぞれ色違いのマフラーを身に着けた5人の怪人たちだった。
「違うぞ!本物のギンガマンはオレたちだ!」
その怪人たちに向けて1組の戦隊が呼びかけてきて、そのレッドが彼らに向けて指をさしてきた。
「銀河を貫く伝説の刃!星獣戦隊!」「ギンガマン!」
偽ギンガマンに向けて、本物のギンガマンが名乗りを上げた。
「人の命は地球の未来!」「燃えるレスキュー魂!」「救急戦隊!」「ゴー!」「ゴー!」「ファイブ!」「出場!」
「タイムレンジャー!」
「命あるところ、正義の雄叫びあり!百獣戦隊!」「ガオレンジャー!」
「忍風戦隊ハリケンジャー、あ、参上!」
「荒ぶるダイノガッツ!爆竜戦隊!」「アバレンジャー!」
「特捜戦隊デカレンジャー!」
「勇気の絆が未来を開く!我ら、魔法家族!魔法戦隊マジレンジャー!」
「果てなき冒険スピリッツ!轟轟戦隊!」「ボウケンジャー!」
「燃え立つ激気は、正義の証!獣拳戦隊!」「ゲキレンジャー!」
「正義のロードを突き進む!炎神戦隊!ゴー!オンジャー!」
「天下御免の侍戦隊!」「シンケンジャー、参る!」
「地球を護るは天使の使命!天装戦隊ゴセイジャー!」
「海賊戦隊!」「ゴーカイジャー!」
「特命戦隊!」「ゴーバスターズ!」
「さぁ、ショータイムだ!」
「史上最強のブレイブ!獣電戦隊キョウリュウジャー!」
仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事。全てのスーパーヒーローが名乗りを上げた。
「これが、地球と宇宙を守ってきたヒーローたちだ!」
「仮面ライダー、スーパー戦隊、宇宙刑事。これほどのショータイムはないな・・」
「オレたち全員、止められるもんなら、止めてみな!」
撃、晴人、ダイゴがネクロマンサーガルヴォルスたちに言い放つ。しかしネクロマンサーガルヴォルスは笑みを消さない。
「お前たちが全員私の前に立ちふさがろうと、私を止めることはできない・・ここをお前たち全員の墓場としてやるぞ・・・!」
ネクロマンサーガルヴォルスが言い放って、鎌を構えてエネルギーを集中させて光に変える。
「今ここで、おまえたちを根絶やしにしてくれる!」
狼男たちが言い放ち、怪人たちが晴人たちに向かって一斉に走り出した。
「スーパーヒーロー、レディー・・!」
「ゴー!」
ヒロムの掛け声で、彼らも走り出した。スーパーヒーローと怪人軍団の戦いは、総力戦へと発展した。