Blood -Chrono Heaven- File.6 The people with no name

 

 

 オレが物心ついた頃には、両親はすでに亡くなっていた。天涯孤独となったオレは、親父が金を借りていた組織の団長に拾われた。

 そいつは自分に敵対しようとする危険分子を排除するための暗殺者として、オレを育て鍛え上げた。

 その組織に属する人間のほとんどは、家族を亡くしたり、家族に見放された連中ばかりだった。彼らを拾ってくれた団長への恩返しのつもりだろうか、忠義を尽くし、自らの手を血に染めてきた。

 オレも団長に徹底的に鍛え上げられた。生き残るために。自分の未来を切り開くために。

 そして、その磨き上げられた暗殺術を使って初めて殺したのは、オレを拾ってくれた組織の団長だった。

 

 団長に仕えていた組織の人間がオレに牙を向け、オレは組織から逃げ出した。

 自分の命を守るために、追っ手や警察を含めた何人もの人間をこの手で葬ってきた。

 食べ物を奪い、様々な包囲網を潜り抜けてきたオレは、非合法(モグリ)の何でも屋を開いた。生き残るために戦ってきたオレには、何をやっても成功する自信はあった。

 そして店を開いてから何ヶ月かしたところで、1人の少女が訪れてきた。

「いらっしゃい!」

 普段見せないくらいに元気な挨拶をしたが、少女は呆然としていて疲れきっていた様子だった。

 そして少女は無言のまま、受付として設置したテーブルの上に倒れこんできた。オレは慌てて少女の体を支えた。

「おい、大丈夫か!?」

 少女はオレに抱かれたまま意識を失った。オレはすぐさま少女を、オレの部屋のベットに運んだ。

 オレは人の介抱なんてやったことがなかったので、タオルを濡らして額にのせてやるぐらいしかなく、未だに追われる身になっているオレの事情で、あえて医者には連絡を入れなかった。

 そしてしばらくすると、少女は眼を覚ました。まだ疲れが残っているのか、ゆっくりと体を起こす。

「気がついたか?」

「ここは・・・?」

「オレの部屋だ。オレはここで何でも屋をやってる、藤木早人だ。」

「何でも屋?」

「ああ。といってもモグリだけどな。オレにもいろいろあって、こんな仕事をやってるわけだ。まぁ、ゆっくりしていきなよ。」

 オレは少女におかゆの入った鍋のふたを開けた。

「こんなオレだけど、料理には自信があるんだ。冷めてもうまい特性おかゆだ。遠慮しないで食ってくれ。」

 オレが笑顔を見せておかゆを勧めると、少女は一口入れた。

「おいしい。ホントにおいしいよ!」

 少女は今まで疲れていたのがウソに思えるくらいに、元気な声で感嘆する。

「だろ?食えば元気百倍だぜ。」

 オレがそういうと、少女はさらにおかゆを口に入れていく。

 そしておかゆを完食した少女に、オレは問いかけた。

「ところで、アンタの名前は?」

「私?私は、真夏しずく。」

 名乗った後、しずくはオレの手を取って頼むように語りかけてきた。

「あなた、何でも屋って言ったわね?」

「えっ?あ、ああ・・」

 オレは戸惑いながら頷いた。

「だったら人探しもやってるんだよね?実は私、弟を探してるの。」

「弟?行方不明なのか?」

「うん。でも、必ずどこかにいると信じてるの。」

「信じてる、か・・・」

 その言葉は、周りを全て敵だと認識してた昔のオレには無縁のものだった。

「なぁアンタ、よかったらここでオレを手伝ってみないか?」

「えっ?」

「オレの情報網は強力だぜ。もしかしたら、アンタの弟の手がかりが見つかるかもしれないぜ。」

 オレの提案にしずくは頷いた。弟を助けたいがために、オレと手を組むことも受け入れたのだ。

 こうして、オレとしずくの、呆れるくらいのにぎやかな生活が始まったんだ。

 

 シュンに時間を止められ、動かなくなったあおいのそばに、全が手に握っていた剣を消してやってきた。その後に麻衣も続く。

「では行こうか、シュン。」

 全の言葉にシュンが頷いた。

「冬也、祐二、後は任せたぞ。」

「ああ。」

「勝手に命令すんな、全!」

 冬也と祐二がそれぞれ右手を変化させる。冬也は手刀に、祐二は鉄球にそれぞれ右手の姿を変える。

「あおいちゃん!」

「シュン、待って!」

 しずくたちの叫びの中、あおいを連れて全たちが姿を消した。前に出ようとする早人の前に、祐二が立ちはだかった。

「てめえの相手はオレだ。ひ弱な人間よ。」

 祐二が鉄球に変化させた右手を振り下ろすが、早人は飛びのいてそれをかわす。そこに銃を構えて発砲するが、祐二には全く歯が立たない。

「そんなおもちゃじゃ、オレは倒せねえよ!」

 祐二が振りかざした鉄球が、早人の頭部を叩いた。出血し、倒れる早人。

「早人!」

 健人が駆け寄ろうとするところを、冬也の手刀が振り下ろされた。健人は舌打ちして、それを剣で受け止める。

「てめえもすぐに後を追わせてやるよ!」

 さらに力を込める冬也に押し込まれる健人が、呆然となっているしずくに視線を向ける。

「しずく、早人を助けるんだ!」

 健人の必死の叫びも、しずくには届いていなかった。やっとの思いで探し出した弟が、もう弟ではなくなっていたことに、彼女はどうすればいいのか分からなくなっていた。

 冬也に弾き飛ばされ、健人が仰向けに倒れる。起き上がろうとした健人に、冬也の手刀の切っ先が向けられる。

「何だ、そのザマは!?もっと本気でやってほしいな!」

 憮然とした態度を取る冬也に、健人が舌打ちをする。

「知ってるんだぜ。あのとき、全に殺されかけてから、てめえの中にとんでもねえ力が目覚めたってな!全がえらく気に入ってたぜ!てめえは、きれいな女たちに強力な石化の力を与えて、真っ裸の石像にして、その体を触って楽しんでるってな!」

「やめろ!」

 冬也の言葉を健人がさえぎる。しかし冬也は哄笑を続ける。

 彼が言ったことは本当だった。

 全に崖から突き落とされて、健人は死から這い上がってSブラッドの力を覚醒させた。しかしその強大な力を制御できず、健人は欲望の赴くままに力を使用していた。

 多くの女性を石化し、その体に触れて弄んでいたのである。そんな闇に満ちた邪悪な自分を嫌いながらも、健人はその闇に流されるままだった。

 その暴走を恐れ、健人はSブラッドの力の発動を極力抑えてきたのである。

「何ためらってんだよ!?それがてめえの本性なんだよ!さっさと見せ付けてやれよ!」

 笑みを強める冬也に対し、健人は暴走を恐れて、力を使うことができなかった。

 

「冬也のヤツ、楽しんでるなぁ。オレはこんなにあっさり終わっちまったからよ。」

 冬也と健人が遠ざかっていくのを見送って、祐二は早人を見下ろした。頭から血を流している早人が、ゆっくりと体を起こす。

「ほう。まだ立つ力があったか。」

 不敵な笑みを見せる祐二に、満身創痍の早人が睨みつける。

「あおいちゃんを連れ去られたまま、負け恥をかいちゃ、しずくたちに合わす顔がねえんだよ・・!」

 早人がふらつく体で、右手の銃を祐二に向ける。しかし祐二は未だに余裕の表情だった。

「この際だから言っておいてやるよ。ムダなんだよ。てめえら人間が、オレたちブラッドに勝とうなんてよ。」

「そういうセリフは勝ってから言うんだな!」

 哄笑を上げる祐二に、早人も負けずに笑みを見せる。すると祐二から笑みが消えていく。

「もう少し痛めつけないと分からないようだな。オレたちとてめえの差を、思い知らせてやるよ!」

 祐二が右手の鉄球を、再び早人の頭部に叩き込んだ。さらなる鮮血が飛び散り、早人がうめく。

「終わったな・・・なっ!?」

 祐二の哄笑が驚愕に変わった。全力で叩き込んだ祐二の一撃だったが、早人は倒れることなく、祐二の腹部に銃口を突きつけていた。

「オレは・・・生きるために何でもやってきたヤツだぜ・・・」

 うっすらと笑みを見せた早人が銃の引き金を引いた。

 銃口から閃光が放たれ、その反動で祐二が吹き飛ばされる。踏みとどまった祐二が、痛みを感じて撃たれた腹部に手を当てる。

 しかし、撃たれた腹部が凍てついたことに気付き、祐二が驚愕する。

「な、何だ、コレは!?・・てめえ!何をしやがった!?」

 怒る祐二に、早人が不敵の笑みを見せる。

「今オレが撃ち込んだのはな・・水分を全て凍結させてしまう効果を持った弾丸、フリーズブリッドだ。ブラッドの水分分配は、人間と同じ、全体の70%・・時期にお前の体全体を凍結させ、お前は絶命する。いくらブラッドでも、原型を留めてなかったらもう勝ち目はねえはずだ・・」

「バ、バカな・・・」

 うめく祐二の体を、フリーズブレッドの凍結が蝕む。その激痛に祐二の動きが鈍り、鉄球に変形させていた右手が元に戻る。

「オレの特性弾丸の気分はどうだい?けっこう効くだろ?」

 祐二の額に銃口を向ける早人。

「今度は強烈な破壊弾だ。いくらブラッドもで、ゼロ距離射撃を受ければ、間違いなく無事じゃすまないぜ。」

「ま、待て!やめろ!」

 ひどく慌てる祐二。早人の言うとおり、いくら通常の銃の弾丸でも、頭に密着された状態で発砲されれば命はない。

「オレのこの“早人”って名前、生きるためには早い行動を心がけろって、オレが勝手に付けた名前なんだ。こんなオレでも、ブラッドを倒せる人間になれるんだからよ。」

 祐二が身構える前に、早人が銃の引き金を引いた。破壊弾を直撃した祐二とその反動を受けた早人が、吹き飛ばされて転倒する。そして凍結しかかっていた祐二の体に亀裂が生じ、ガラスのように割れた。

「お前の1番の敗因は、オレの、人間の力を甘く見たってとこだな。人はときに、どんな怪物にも負けない力を発揮するんだぜ。」

 氷塊と化した祐二の死骸を見下ろして、早人が銃を持つ右手をゆっくりと下ろした。

 

 冬也の猛攻に追い詰められ、健人は海岸の岩壁に倒れかかった。うめく健人に、冬也が手刀の切っ先が向けられる。

「いつまでつまんねえ意地を張ってんだよ。いい加減、力を発揮して楽になれよ。」

 呆れた態度で健人から切っ先を外し、未だに立ち尽くしているしずくに向ける冬也。

「だったらまず、あの出来損ないの女をてめえの眼の前で始末してやってもいいんだぜ。そうすりゃ少しは楽しくなるだろうからな。」

 哄笑を上げる冬也が、再び健人に視線を向ける。その直後、冬也の手刀の刃が一瞬にして消失した。

「なっ!?」

 驚愕する冬也の前で、真紅のオーラを発している健人が立ち上がってきた。彼は不気味な笑みを浮かべていた。

「しずくはオレの獲物なんだ。オレの力で石にして、ゆっくり楽しもうと思ってるんだよ。だから、よそ者が勝手に手を出すんじゃないよ。」

 自信にあふれた健人の言動に、冬也がひるんで後ずさりする。健人が放った素早い剣の攻撃の威力が強く、冬也の手刀はなかなか再生しない。

「バカな・・・こんなに強力だというのか・・・!?」

 あふれ出る健人の力に動揺を隠せなくなる冬也。そこに健人が不気味に笑ったまま、剣を出現させてすぐさま冬也の腰を真っ二つにする。

 切り離された上半身が飛び、そして血しぶきをまき散らしながら砂浜に落下する。

 力を消失させた健人が、我に返って辺りを見回す。自分の中にあったSブラッドの力に左右され、欲望と本能に振り回されていたのだ。

 彼の視界に切り殺された冬也の死骸が入る。大きく呼吸しながら、健人は何とか冷静になろうと必死の心境だった。

 

 弟との絆を失い、困惑したままのしずく。悲しみに暮れていた彼女に、傷だらけになった早人が近づいてきた。

「おい・・しずく・・・」

 寄りかかるように、早人がしずくに詰め寄った。

「いつまでそんな風にしてるつもりだ?お前は弟を助けたいって、オレに話を持ちかけてきたんだろ?だったらこんなところで突っ立ってないで、弟に向かって一直線に進むのみだぜ。」

 不敵な笑みを見せる早人。彼の言葉に、しずくはやっと振り向き、眼の前の人物に眼を向ける。傷ついた早人が自分に寄りかかっていた。

「早人!」

 しずくが声を荒げ、早人を心配する。早人は笑みを崩さずに答える。

「そんな顔するなよ・・・オレたちはしずくの弟を、あおいちゃんを助けに行かないとな・・」

「早人・・・」

 しずくの眼から大粒の涙がこぼれる。疲れ果てた早人の姿に悲痛を感じていた。

「1人は倒したけど、あおいちゃんは連れてかれちまった・・オレの、力不足だ・・・」

「違う!違うよ・・!」

 自分を無力と感じている早人をしずくは首を横に振って否定する。

「悪いのは私だよ!私がシュンを止めていれば、あおいちゃんを連れ去られることもなかったんだよ!」

「・・自分が悪いと思ってるなら、まず足を動かす。口先だけなら何とでもなる・・・さぁ、健人のところに行くぞ・・もう終わってると思うから・・・」

 早人が前に出て進もうとするが、疲れきった体は思うように前に行かない。

「大丈夫、早人!?」

「ああ。ちょっと疲れてるだけだ・・・」

 支えるしずくに笑ってみせる早人。

「悪いけど、ちょっとおぶってくれないかな?ブラッドのお前なら、平気だとは思うけど。」

「もう、甘えて・・」

 ふくれっ面になりながら、しずくは脱力した早人を背負う。早人が思わず安堵の吐息を漏らす。

「いやぁ・・・こうしてもらえると楽チン楽チン・・・普段はお前がオレに甘えてるけど、今度はオレがお前に甘えちゃうぞ・・・」

「私がいつあなたに甘えたの?」

 呟くように言う早人にしずくが苦笑する。早人は完全にしずくに甘えていた。

 生きるために戦い、気を張り詰めてきた彼にとって、しずくにおぶさっている今が何よりも楽な気分だった。

 やがてしずくたちは、岩壁にもたれかかっている健人を発見した。

「あっ!健人!」

 しずくが元気よく呼びかけると、健人が顔を上げて数歩前に出た。彼の虚ろな表情から、彼は力の使いすぎで疲れているというよりは、精神的に参っているようだった。

「健人、大丈夫?」

 早人を背負ったまま、しずくが心配して健人に声をかける。

「ああ・・・」

 頷いてみせる健人。その行為とは裏腹に、彼の心は暴走を始めている力に揺らいでいた。

「ゴメンね、健人。シュンが記憶喪失になったことに動揺して、どうしたらいいのか分からなくなっちゃって・・・でも、もう大丈夫。私たちが進まないとシュンは助けられないって、早人に言われて・・・」

「そうか・・・そうだな・・・」

 物悲しい笑みを見せるしずく。眼を背けて元気のない返事をする健人。

「ここは終わったみたいだね。もう1人も早人がやっつけて。ブラッドでもないのにすごいよね。自信持っていいことだよ、早人。」

 そう言ってしずくが早人に視線を向ける。そのときしずくが、彼の異変に気がついた。

「早人・・?」

 しずくが疑問符を浮かべながら、早人に呼びかける。しかし早人は全く反応しない。

 健人の表情が強張った。ブラッドである彼には分かっていた。早人が、閉じたその眼をもう開かないことを。

 だが、困惑しているしずくには、気付いていながらもそれを認めたくなかった。彼女の顔も次第に強張る。

「起きてよ、早人・・・」

 

「うわぁ!天使さまのご到着だよ〜!」

 あおいを抱えて帰還を果たした全たちに、猫の耳を頭に付けた少女が飛び込んできた。

 少女は眠っているあおいの頬を撫でて、満面の笑顔を見せる。

「こんなかわいい子が天使さまニャんて、もう感激だニャン!」

「フッ。丁重に扱ってくれよ、メロ。彼女に何かあれば、オレたちの計画は水の泡に・・」

「はいはい、分かってますよ〜!」

 呆れ顔の全に、メロと呼ばれた少女がふくれっ面になる。

「メロ、もう少し落ち着いてくれ。全がかわいそうじゃないか。」

「は〜い。あたしのたくましい飼い主さま〜。」

 苦笑いを浮かべるシュンに、メロは渋々頷いた。

 メロは、シュンが昔飼っていたノラ猫だった。しかし彼の体を気遣った佐奈やしずくが飼うことを拒み、仕方なく野に放したのだった。

 凍てついた南十字島からシュンが離れる直前、再びメロと名づけたノラ猫を見つけ、今度は連れて飼ってやることにした。彼の力を受けて人間にして、彼はメロを場を和ませるムードメーカーとしたのだった。

 しかしメロは猫の習性から、かわいいものに抱きついてくる癖があり、シュンも度々抱きつかれて参っていた。

「後は冬也と祐二が帰ってくれば、計画を始動できるわ。」

「2人なら死んだよ。」

 麻衣の漏らした言葉にメロが答え、周囲が騒然となる。

「あの人たちにやられちゃったよ。ちゃんと見てたから間違いないよ。」

「あいつら・・・まさか、健人!?」

 全が外に向かって振り返った。

 シュンの力を受けたメロには、強靭な視力と聴覚を備えている。それらを研ぎ澄ませ、健人たちの戦いを見続けていたのである。

「何としたこと・・・2人の気配が感じられない・・・」

「冬也は健人が、祐二は人間が倒したよ。」

「人間が、ブラッドである祐二を倒したというのか!?」

「うん。でもそいつも死んじゃったよ。」

 振り返ってきた全に、メロは何事もないように話す。

「命を落としたとはいえ、たかが人間がブラッドを倒すとは・・・」

「どうするの、全?これじゃ計画は始められないよ〜。」

 心配そうに振舞うメロに、全が不敵に笑う。

「大丈夫だ。保険の心当たりはある。冬也と祐二を倒したのなら、代わりになれるはずだ、健人、そして真夏しずく。」

 弟の名を聞かされた麻衣が戸惑いを見せる。

 全たちが行おうとしている計画。それは、現世でたった1人の天使と、6人のブラッドを人柱として捧げる。その6人がそろっていたのだが、冬也と祐二の死によって生贄が不足してしまったのである。

 全はその生贄の補充として、健人としずくを導き出そうと企んでいた。

 迷いのない全とは対照的に、麻衣は彼の策略に疑問を抱き始めていた。

 

 

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